脱PPAPで両立する「安全性・利便性」、実は難問「理想的なファイル送信」の答
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外部へのファイル送信は、利便性と安全性双方が課題となる
利便性が高いことから普及したPPAPだが、圧縮ファイルに対する検疫が機能しない場合があり、ウイルス感染のリスクが指摘されている。また、ファイル送信の後に同じ経路でパスワードを送信することも弱点である。経路上の情報が盗み見られていたらパスワードの意味がなく、だからといって電話やFAXでパスワードを送るとなると利便性が大きく損なわれる。
これらのリスクや課題から、政府や民間企業においてPPAPを廃止する動きが急速に広まっている。では、セキュリティと利便性を保ちながらどのようにファイルを共有すればいいのだろうか。相手に送信しようとするファイルには、それぞれ異なる機密性・容量があり、適切な手段が求められる。
組織としてファイルごとの送付ルールを設定し、運用することがポイントとなるのだ。本稿でPPAPの代替だけではない、最新技術を取り入れた「理想的なファイル送信手段とは何か」を考察・解説する。
・脱PPAPは、外部へのファイル送信の規定を見直すチャンス
・外部へのファイル送信のルールを「移動」に置き換えるとわかることとは?
・受取人の端末を限定する、流出しても安全なパスワードプロトコル
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