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そんなに頑張っているように見えなくても、ちゃっかり大口の契約を取ってくる要領のいい人が周りにいませんか。ぜんぜん残業していないのに、大事な仕事ではなぜかうまくいく人もいないでしょうか。もちろん、わざと不真面目にすることはありませんが、それでも「結果を出して評価されている」というのは「仕事ができる人」に間違いありません。ここでは、そういった要領の良さを身に付けるための思考法を紹介します。
「仕事ができる人」とはどんな人か
どんな人が「仕事ができる人」なのかは、人それぞれ定義が異なるでしょう。試しに、周りの人に「仕事ができる人ってどんな人だと思う?」と聞いてみてください。おそらく、1人1人、異なる答えが返ってくるでしょう。
そこで、まずは定義を揃えておく必要があります。ここでいう「仕事ができる人」というのは、「評価者からの評価を得られる人」です。一般企業の社員であれば、上司が評価者です。経営者であれば、マーケットのお客さまが評価者です。
それを言うと、「上司の評価がすべてではないのでは?」「ちゃんと評価できない人が上司になった場合はどうするの?」という意見が飛んできます。だからもっと詳しく言うと、「上司と部下の間で認識のズレのない評価を得られる人」です。
受験のように、点数を取れて求められた数字をクリアできた人が合格をもらえるイメージです。いくら頭がいいことをアピールしても東大に入れてもらえるわけではありませんからね。
たとえ、上司が嫌いであっても、評価は勝ち取らないといけません。ここでも学校のテストをイメージしてもらえばいいでしょう。
いくら授業中に寝ていようと、先生に目を付けられていようと、テストで100点を取ってしまえば、評価せざるを得なくなります。とはいえ学校であれば、「内申点」というものがあるので、テストだけが評価対象にはならなかったかもしれません。
しかし、社会は違います。ビジネスの世界では、結果を出している人が勝つのです。
「PDCA」で分解。評価を勝ち取る方法
「仕事ができる人」に共通する「型」があるのはたしかです。すべてに共通する「型」とはなんでしょうか。「PDCA」というフレームワークを使ってさらに説明することができます。「PDCA」とは、次の4つの略です。
「P(プラン):計画」数値化された目標
例)「400ページの本を読み切る」など
「D(ドゥ):行動」計画を基にした具体的なプロセスや行動
例)「1日20ページずつを読む」など
「C(チェック):評価」上司が与える評価、あるいは自らによる振り返り
例)「1日の終わりに、読んだページ数を確認する」など
「A(アクション):改善」評価を基にした反省と次の改善点
例)「明日はどうやって20ページ読むかを決める」など
重要なのは、「P」に時間をかけないことです。「PDCA」の「P」は計画ですが、これに時間をかけるのはムダです。
人間は、「計画を立てるとき」がもっともテンションが上がります。旅行の予定を考えたり、お小遣いの使い道を考えたり、夏休みの宿題の予定を考えたり……。まだ何も実行していないときは、気持ちだけが上がります。いわゆる「とらぬタヌキの皮算用」ですが、ここに落とし穴があります。
それは、計画を立てるだけで安心してしまうことです。上記に挙げた例で大事なのは、その最初の日に本当に20ページを読むことです。それなのに、計画を立てただけで満足し、「明日から頑張ろう」と思う人が多すぎます。
計画は、実際に行動が伴って初めて意味を持ちます。計画での数字と、実際にやってみた数字。それを比較し、素早く不足を埋めるアクションに移ることが何より大事です。
【次ページ】なかなか行動できない3つの理由、何を改善すれば良いのか?
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