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- 2021/03/13 掲載
「必ず結果を出したい」新人リーダーが自問自答すべき“5つの質問”
リーダーはいかなるときも「個人的な感情」を横に置け
私の前職での失敗、その原因は「感情」でした。感情は、マネジメントを邪魔します。マネジメントは国語ではなく数学です。数学の問題を感情的に解く人はいません。「1+1=2、だけれど、3が好きだから、解答は3だ」などと言う人はいません。公式に当てはめていけばいいだけです。
マネジメントで、同一の「公式」を全員が理解しておかないと、どういうことが起こるでしょうか。
「1と1を足したら、どうなるんでしたっけ?」
「1+1=10、っていう人もいるし、私は2だと思っていたけど、別の人は、1+1=1だと思っているらしい」
公式が曖昧な組織では、それぞれ独自の考えの答え合わせが頻繁に起こります。コミュニケーションによるすり合わせばかりして、各自の仕事が遅れるのです。
しかし、こういう話をすると必ず、「非人間的だ」「なんか冷たくてイヤだ」と言われます。「感情を横に置く」という言葉そのものが感情を揺さぶってしまうのです。
ただ、こう考えてみてください。
国語的な、一見「人間的」なマネジメントをしたとしましょう。それにより、成果が出ずに雇用が維持できなくなったらどうでしょう。部下たちはスキルが身につかず、他の仕事や会社で通用しなくなったらどうでしょう。
そのほうがよっぽど「非人間的で冷たい」のではないでしょうか。別に、「無感情なロボットのようになれ」と言っているわけではありません。仮面をかぶることは、「ただ冷たく厳しくしろ」という意味ではないのです。
「モチベーション」という病に惑わされるな
諸悪の根源は、「モチベーション」という言葉です。部下たちの様子を見て、やる気を出させてあげたり、頑張る理由を与えたり、つねに「モチベーション」のことを考えてしまうと、リーダーは失敗します。結果を出せない部下が、「モチベーションが上がらないんですよね」と言い訳ができる状況をつくってしまったら、そのチームは終わりです。リーダーは、絶対にその状況をつくらないようにマネジメントしないといけません。
ですから、ここでは、「モチベーション」という言葉を使いません。リーダーシップ論には必ず出てくる概念ですが、ここでは、それをハッキリと否定します。
リーダーの役割は、部下たちのモチベーションを上げることではなく、成長させることです。人間の意識構造を知れば、どのような誤解が生まれるか、どうすれば誤解を回避でき、部下たちが行動し、成長していくかを知ることができます。
それではここで、リーダーになる準備をしましょう。次のページでは、5つの質問を用意しました。今後、リーダーとして多くの葛藤が生じるかもしれません。そんなときに、この5つの質問を自らに問いかけてください。
【次ページ】プレーヤーから頭を切り替える5つの質問
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