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  • 2024/12/24 掲載

IT現場で「シニア人材」が期待され始めている納得理由、ポイントは「COBOL言語」

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企業規模にかかわらずDXやAI活用が活発化する中、IT人材を採用する動きも旺盛となっている。一方で、経済産業省発表の「DXレポート」に登場した「2025年の崖」がもう間近に迫っている。そうした中で注目を集めているのがシニア人材活用の可能性だ。なぜシニア人材の期待が高まっているのか。独立系ITコンサルティング・調査会社のアイ・ティ・アール(以下、ITR)が発表した「IT投資動向調査2025」よりひも解く。
構成:編集部 井内 亨  執筆:翁長 潤
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シニア人材の活用は11%と低く見えるが、なぜ注目すべきなのか(後ほど詳しく解説します)

AI関連予算を増額「5割超」

 ITRは11月26日、「IT投資動向調査2025」を発表し、12月3日には報道陣向けに説明会を行った。同調査は、2024年8月から9月にかけて、IT戦略・IT投資の意思決定に関与する国内企業の役職者2374人を対象に、IT投資の状況について尋ねたもの。その結果からは、日本企業の今後のIT投資動向を占う上で、興味深い数々の考察が得られた。

 まず今回の調査結果から、DXやAI関連予算の策定状況について見てみよう。DX関連予算については、計上している企業が82%に上り、企業活動を行う上でDXがマストになっていることが伺える。

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DX関連予算を計上している企業は82%に上る
(出典:ITR「IT投資動向調査2025」)

 特に注目なのはAI関連予算だ。計上する企業はなんと7割に上り、半数以上の企業がAI関連予算を増加させることが明らかとなった。生成AIをはじめ、AIブームとも言える昨今の状況が如実に現れた格好だ。

AI関連予算の計上状況(左)と、AIの活用対象となる業務・用途(業種別ランキング)
(出典:ITR「IT投資動向調査2025」)

 AIのユースケースとしては、現在では顧客対応業務が挙げられる。ITRでは、2025年度に活用対象となる業務・用途の対象領域はさらに拡大すると見込んでおり、中でもマーケティング領域での活用が広がっていくだろうと見ている。

 また同調査では、2025年度に投資が期待されるAI関連製品・サービスに関するアンケートも実施。それによると、新規導入可能性・投資増減指数ともに「生成AI」「AI/機械学習プラットフォーム」が1位、2位となった。それらに続いて、新規導入可能性では「チャットボット/チャットサポート」「iPaaS/API管理ツール」が、投資増減指数では「ローコード/ノーコード開発」「画像認識」が上位に入った。

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2025年度に投資が期待されるAI関連製品・サービス
(出典:ITR「IT投資動向調査2025」)

 中でもローコード/ノーコード開発、画像認識が上位に入った理由として、ITRは「生成AI機能が組み込まれた」ことを挙げる。同社では「以前からローコード/ノーコード開発基盤を導入していた企業でも、十分に使い切れていない部分があった」と指摘。その上で「生成AIの登場によってローコード/ノーコード開発の対象領域が広がり、その活用に意欲的な企業が増えた」との見解を示している。

 こうした中、企業の競争力を維持・向上させるためにIT人材の採用が徐々に活発化している。特に注目したいのはIT領域におけるシニア人材の活用だ。 【次ページ】「シニア人材」に期待が高まるワケ
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