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- 2017/11/02 掲載
VR・MRのマネタイズ方法、62事例から見えたビジネスモデル9種で理解する
VRとは何か?MRとは?それぞれ何が違うのか
まずVR・MRの定義から入ろう。VR(Virtual reality)とは仮想現実と訳され、仮想空間を使ってユーザーに対してリアリティある体験を提供する技術のことである。ソニーがPlayStationで「PS VR」を発売したので、目にしたことがある人も多いだろう。
VRとMRの本質的な違いは、ユーザーが体験する映像の中に現実空間を使うかどうかである。仮想空間上に構築するVRはゲームやCGを用いたエンターテインメントコンテンツ(主にコンシューマー用途)と親和性が高い。
それに対して現実空間を併用する前提で構築されるMRは、研修・教育や作業支援といった用途(主にビジネス利用)との親和性が高い。
VR/MRの市場規模は2150億ドルへ
IT専門調査会社IDCによると、世界のVR市場(AR(拡張現実)含む)は2016年~2021年にかけて年率113%で急成長し、2021年に2,150億ドル(約24.3兆円)となることが予測されている。また国内においては年平均67%成長が予測されている。筆者の実感としても、ほぼ毎日といっていほど、VRに関するニュースを目にし、イベントが開催されているような熱狂的な状況だ。
今後もしばらくはゲームやエンターテインメントが市場を牽引する見込みが高いが、実感として、ここ半年くらいは不動産や営業支援を中心として業務用VR・MR市場が急拡大しつつあるようだ。
ハードウェアの面では、今月に入ってからだけでも、10月4日にはグーグルがVRゴーグル Daydream View新モデルを発表。10月12日にはフェイスブック傘下のOculusがVRヘッドセット「Oculus Go」を発表。10月13日には、三菱地所などがVRコンテンツ開発会社のナーブに4.6億円の出資を発表した。また10月17日には、富士通がPC向けVR端末を発表している。
62社の事例から見えたVR・MRの主なビジネスモデル
VR・MR事業を展開する例は多くみられるが、記事やレポートなどによって紹介されている例を対象に、国内外62社のサービスを調査したところ、主なビジネスモデルとして9類型化できた。それが以下である。- プロダクトプレミアム
- Location based VR
- コンテンツ販売モデル
- ソフトウェア販売モデル
- ソリューションモデル
- プラットフォーム
- ワンストップモデル
- 広告モデル
- フリーミアム
それぞれの詳細な説明は次の表をご覧いただきたい。
【次ページ】62事例から見えたビジネスモデル9種の詳細
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