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- 2022/10/12 掲載
プレステの父が「ザッカーバーグのメタバースにはガッカリ」と痛烈批判の根拠
連載:メタバース・ビジネス・インサイト
前編はこちら(この記事は後編です)
夢と課題が交錯するメタバース
今、メタバースでは、バーチャルな不動産の売買も始まっていますよね。私自身の考えですが、バーチャルな土地や建物を何も知らない一般の人々に将来値上がりが見込めるからと勧誘して高値で売りつけるなどというのは、限りなく詐欺的な行為ではと考えています。しかし、詐欺罪で逮捕される人までは出ていません。なぜなら、現時点では法律もなく、まだ問題が顕在化していないからです。メタバースで将来起きるであろう課題への対処は、国によっても異なってくるものと思います。米国では、問題が起きるまで自由にさせて、問題が顕在化すれば既存のルールを拡張して処理するか、あるいは利点を生かしつつ新たなルールを作ることになるでしょう。
中国も、問題が起きるまで自由にやらせようとします。そのほうが進化が加速しますからね。でも、問題が起きれば、システム自体をシャットダウンするかもしれません。
ちなみに日本は米中と違って、問題が起きそうとなれば、起きる前から萎縮効果が働きます。
メタバースの定義はこれから
僕がメタバースについて以前取材を受けた記事から、久夛良木は「メタバースには懐疑的」とか「否定的」といった書き込みがネットを賑わせました。僕はメタバースの未来に懐疑的・否定的なのではなく、メタ社のマーク・ザッカーバーグ氏が広めようとしているメタバースに対し、あんなものではダメと言ったのです。
先日公開された彼自身のアバターが登場するメタバースですが、社名までフェイスブックからメタに変えて、ようやく出てきたものがこれだったのかという残念な気持ちになりました。
ザッカーバーグ氏もそうかもしれませんが、多くの人がメタバースについて、違う方向を見ている可能性があるのではと思います。現在、メタバースという言葉は、当初の定義を超えて水ぶくれのように肥大化してしまっていますが、メタバースというタームは、元々ニール・スティーヴンスンの小説『スノウクラッシュ』に由来しています。
それは「コンピューターの作り出した宇宙であり、ゴーグルに描かれた画像とイヤホンに送り込まれた音声によって出現する世界」「サイバーワールド」として描かれました。
【次ページ】10年前のゲームのほうがはるかにいい?
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