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- 2016/10/17 掲載
伊勢志摩サミットの「経済効果」はいくらだったのか?
すずき英敬知事のおすすめ三重県ビジネスカタログ(62)
三重県でリオ五輪メダリストの凱旋パレードを実施
先日、東京銀座で行われたリオ五輪で活躍したメダリストの凱旋パレードですが、三重県でも県ゆかりの選手として、女子レスリング日本代表の吉田沙保里選手をはじめとしたメダリストの凱旋パレードを敢行しました。平日の昼間にもかかわらず、なんと約5万人の県民の皆さんに参加いただきました。吉田選手には内緒のサプライズで、後輩の登坂絵莉選手と土性沙羅選手の金メダルコンビも登場。至学館大学レスリング部の監督兼全日本女子レスリングヘッドコーチの栄和人監督もサプライズで駆けつけてくれました。
パレード後の屋外での報告会で、登坂選手と土性選手が二人の金メダルを吉田選手にかけてあげるシーンがあり、登坂選手や吉田選手のお母さんも涙ぐんでいました。吉田選手の大応援団の三重県。吉田選手が、どんな道に進み、どんな状況にあっても、ふるさとから応援し続けます。また、東京五輪に向け未来のメダリストの育成にも力を入れていきますので、皆様のますますの応援、よろしくお願いします。
伊勢志摩サミットの経済効果(最終試算)を発表
まず、開催による直接的な経済効果では、県内で約483億円、県外で約587億円、合計で約1,070億円となりました。
次にパブリシティ効果ですが、国内で約1,874億円、海外で約1,224億円、合計で約3,098億円となりました。国内は中間試算の約440億円と比較すると約4倍となり、サミットが近づくにしたがってメディアへの露出が急激に増加したことがこの結果に繋がったと考えています。
また、今回の試算では東海圏・関西圏でのパブリシティ効果も試算の範囲に含めることとしました。特に中部圏のメディアの皆さまには、サミットに対する地元の取り組みをきめ細かく取り上げていただき、大変ありがたく感じています。
海外へのパブリシティ効果につきましては、22回にも及ぶ海外プレスツアーでの報道をはじめとして、三重県の魅力が広く世界に発信されることとなりました。
サミット開催が決定して以来、「とにかく積極的に情報発信を」ということでやってきましたし、洞爺湖サミットの約1,000億円とは一概に単純比較できませんが、一定のPR効果が現れたのではないかと考えています。
今回初めて試算しました「ポストサミットの経済効果」については、平成28年から32年までの5年間で約1,489億円となり、内訳としては「県外観光客数の増加」が約1,485億円、「国際会議の開催件数の増加」が約4億円でした。
今回の試算結果は非常に大きいものとなりましたが、大事なことは、この効果を実現していくこと、そしてそれを県民の皆さんに実感していただくこと。サミットはチャンスでしかなく、今後県民の皆さん一人ひとりにそのチャンスを生かしていただくということが重要であると考えています。
三重県としても、このチャンスを生かし、より多くの皆さんに「サミットを開催して良かった」と実感していただけるように、今後も様々なポストサミット事業を展開していきたいと思います。
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