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  • 2017/01/23 掲載

三重県の2017年は「ポスト伊勢志摩サミット」の取り組みを本格化させる

すずき英敬知事のおすすめ三重県ビジネスカタログ(65)

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2016年に伊勢志摩サミットを成功させた三重県は、2017年も「オール三重」を合言葉にして、県民あげてポストサミットへの取り組みを展開していく。安倍総理の伊勢神宮参拝随行を皮切りに、知事就任以来6回目となる台湾でのトップセールスやサミットのレガシーを産業振興につなげる「みえ食の産業振興フォーラム」の開催など、ビジネスチャンスを創生する鈴木英敬知事の取り組みを紹介する。
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昨年のサミットでのオバマ大統領との一コマ

ポストサミットに向けて「オール三重」で取り組んでいきます

 昨年は伊勢志摩サミットはじめ、多くの方に力を貸していただきました。あらためて感謝申し上げます。本年もよろしくお願いいたします。

 2017年も、1月1日に知事就任以来欠かさず参上している皇居での「新年祝賀の儀」に妻とともに参列しました。天皇皇后両陛下のお元気なお姿を拝見し、今年1年に向けて気持ちが高まりました。

 1月4日には、恒例の総理の伊勢神宮参拝への随行をさせて頂きました。今年で6回目の随行ですが、宇治山田駅、沿道や神宮内で激励をしていただける県民の皆さまや、県外からおみえの皆さまに感謝です。今年1年もあらためてしっかりやっていこうと気持ちがあらためて引き締まります。

 2016年は、伊勢志摩サミットをオール三重で対応いたしました。そのレガシーをどう生かすか、私たち三重県庁職員の真価が問われる年になると思います。サミットから何を教訓とし、どう将来像を描くか。それらを私たち三重県庁職員の使命ととらえ、オール三重でやり遂げたいと思います。

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総理の伊勢神宮参拝への随行の様子

 今年の干支は「丁酉(ひのととり)」でありまして、前回の丁酉(ひのととり)にはいわゆるニューイヤー駅伝が三重県で開催されました。今年は、国体の4年前、インターハイの1年前ということで、三重県にとっては今後5年間のスポーツイヤー元年というべき年であります。

 また、10年前の2007年をピークとして、そこから三重県の人口減少がスタートしています。つまり、三重県で人口減少がスタートして10年ということ。この人口減少下でどのように活力を持って豊かな社会にしていくかということが、たいへん重要です。

 地方創生の交付金をいかに使うかというような近視眼的なことだけではなく、人口増加を想定した仕組みや政策がいまだ残っているということもあると思いますので、あらためてこの10年の節目に不断の見直しを行っていきたい。こういったことをチャンスにして今後の人口減少下での地域の発展に備えていきたいと思います。

 また、10年前の2007年は三重県亀山市で震度5強、重軽傷者12名が出る地震が、新潟県でも中越地震が起こりました。三重県も、南海トラフ巨大地震がいつやってくるか分からない状況の中でありますので、広域受援計画の策定も重要課題です。

 全部局では、あらためてこれまでの取り組みの検証や今後の課題に向き合って、県民の皆さまと一緒に自助・共助・公助の取り組みを加速していきたいと思っています。

 また、財政状況の厳しい中でありますが、予算が無いからできない、予算が少ないからここまでしか効果が出せないというようなことで諦めることなく、県民の皆さまに最大の効果を生んで良質なサービスを提供できるように努力をしていきたいと考えています。

 今年1年が、三重県民の皆さまはじめ、それぞれに多くの光を呼び込める年になりますことを祈りつつ、私たちも、そのためにしっかり頑張ります。

インド・カルナタカ州からのIT人材の求人事業が本格稼働

 前回の記事でもお知らせしましたが、三重県とインド・カルナタカ州政府は、IT人材の育成と活用を目的とした連携協定を締結し、このたびその人材を県内の事業所に紹介していくことになりました。

 カルナタカ州の州都はベンガルールであり、アジア最大規模の航空機メーカーであるヒンドスタン航空機(HAL)の拠点があるほか、自動車、航空宇宙、ICT、化学・石油化学、バイオ関連など2000社を超えるICT企業が集積し、インドの「シリコンバレー」と言われています。

 ITのメッカ、インドから優秀な人材に来ていただくことは人材不足に悩む中小企業のとって有益なことであり、互いの国や地域にとっても将来に向けて事業拡大につながるものと期待を寄せています。

 実施内容としては三重県での就業を希望する求人企業募集をおこない、インド・カルナタカ州のIT人材を、三重県が職業紹介する形になります。就労予定期間は今年11月ころから1年間または3年間を予定し、対象は三重県内に事務所または事業所を有する企業となっています。

 今回、初の試みとしまして三重県に就労を希望するカルナタカ州の技術者を迎え、事前視察を行います。実際の現場を見ていただき、仕事内容だけでなく福利厚生や職場環境をはじめ、二泊三日の日程で食事や習慣、日本文化などに触れていただきます。

 視察された10名の方には本国に帰国後、三重県の企業PRをいただき、口コミなどで良い印象を広げていただけるよう、県がサポートをしていきます。

 応募期間は2月28日までなので、ぜひご検討いただければと思います。また、事前視察の受け入れ企業の募集もおこなっていますので、あわせてよろしくお願いします。

【次ページ】本年も台湾でのトップセールスを行います
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