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- 2015/09/18 掲載
クルマよりも輸出が増えた「SAKE(日本酒)」、爆増には隠れた理由があった
清酒の輸出伸び率は自動車のそれを上回った
国税庁統計年報書によると、酒類すべての国内の生産量(製成数量)は1975年(昭和50年)の597.8万キロリットルに対し、2013年(平成25年)は859.1万キロリットルで、38年間で43.7%増。しかし清酒の製成数量は1975年の167.5万キロリットルから2013年の58.1万キロリットルへ65.3%も減っている。
ところが、21世紀に入ってその日本酒の需要が伸びているところがある。それは海外で、ほぼ全量を生産する日本からの輸出が大きく伸びている。財務省貿易統計によると、2009年(平成21年)の清酒の輸出数量は1万1949キロリットル、輸出金額は71億8400万円だったが、5年後の2014年(平成26年)には輸出数量は1万6316キロリットルに、輸出金額は115億700万円に、それぞれ右肩上がりの成長を遂げている。
5年間で、数量ベースでは36.5%増、金額ベースでは60.2%増だった。輸出先は米国が全体の35.9%を占めて1位で、15.9%の香港、11.4%の韓国がそれに次ぐ。
日本の「輸出貢献商品」といえば、誰でも連想するのは自動車だろう。日本自動車工業会の「輸出統計(四輪・全車種)」によると、2009年の輸出台数は361万6168台、2014年の輸出台数は446万5624台で、5年間で23.4%の伸びだった。
だが、同じ期間の清酒の輸出数量の伸び率36.5%は、自動車の輸出台数のそれを13.1ポイントも上回っている。海外市場で需要が拡大し輸出が伸びている日本酒を、自動車同様に「輸出貢献商品」と言っても、まったく差し支えないだろう。
【次ページ】「獺祭」「鍋島」「福小町」「喜多屋」は、なぜ世界で引っ張りだこなのか
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