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- 2014/09/22 掲載
アドウェイズCEO 岡村 陽久氏が語る、高校中退から億万長者になるまでの道程
似たような繰り返しがいやで高校中退、実業の世界へ
モデレーターの日経産業新聞 篠原 洋一氏が岡村氏にまず尋ねたのは、同氏の学生時代についてである。なぜ高校を卒業せずに社会へ出たのか。
それに対して同氏の答えは「また3年間同じことを繰り返すのがいやだったから」というものだった。父親が“高校へ行かなくてもいい”という教育方針の持ち主で、それに反抗するために高校に入学したものの、勉強する内容が深度は増すものの中学の繰り返しであることに失望した。これなら早く社会へ出てお金を稼ぎたいと思って、3日で退学したという。
サイバーエージェント入社のため、3日間本社に張り込む
しかし、当時はインターネットについてよく知らず、この世界に関わるにはサイバーエージェントに入社しなければならないと岡村氏は思いこみ、ただちにサイバーエージェントへ履歴書を送った。しかし、送っては断られ、業を煮やした岡村氏は、直接サイバーエージェント本社へ出向き、藤田氏と直談判しようと思いたつ。
「給料はいらない。経費は自分で出す。必ず営業成績で一番になる」という破格の条件を提示することを考えていたが、張り込みをした3日間、ついに藤田氏には会えなかった。「もし会えたら、入社させてくれるまで帰らない(笑)」と粘るつもりだったという。
PCをインターネット接続するのに1週間かかった岡村氏だったが、その後猛勉強し、インターネット広告というビジネス領域に出会うに至って、2000年8月、アドウェイズの前身となるアドウェイズエージェンシーを立ち上げた。
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