- 2014/06/30 掲載
第一生命保険、IT基盤を刷新 RTO短縮・暗号化・Windows Server 2003からの移行も
1つめは、Windows Server 2012 R2の最新機能(Hyper-V、QoS機能など)を活用することによるシステム構成の柔軟性および運用効率性の向上。2つめは、BitLockerドライブ暗号化などの活用によるディスク内データの暗号化で安全性の向上。3つめは、Windows Server 2003からセキュリティ対策およびスケーラビリティが向上した最新OSへの移行促進。
最終的にはすべてのWindows Server (1,000台以上)に対して、今回刷新を行う基盤へ統合する予定という。新しい基盤では、「仮想化技術の強化(Hyper-V、QoS機能など)によるサーバ集約率の向上で物理台数を3分の1以下に削減」、「サーバ集約率の向上に合わせて、媒体の削減も含めたバックアップ運用の効率化」「OS標準機能であるHyper-Vレプリカを適用することでRTO(目標復旧時間)の短縮」を実現する。
さらに、これまで高価なFC/SANストレージで標準化された環境を見直し、安価なストレージとの組み合わせも行えるようにして、サーバとストレージの柔軟な構成を実現。これにより、現行サービスレベルを維持しつつも、現行と比較して15%以上のサーバ調達コストの削減が期待できるという。
第一生命では、これまでもWindows Server 2003 サポート終了への対策を進めていたが、まだ一部のシステムでWindows Server 2003を利用しており、2015年のサポート終了のタイミングまでに、サイバー攻撃などへのセキュリティ対策向上やスケーラビリティの維持向上のため、OSを最新環境へ移行するという。
第一生命保険がIT 基盤として採用する日本マイクロソフトの主な製品は以下の通り。
Microsoft Windows Server 2012 R2 (Hyper-V)
Microsoft System Center 2012 R2
業務アプリケーション基盤
Microsoft Windows Server 2012 R2
Microsoft SQL Server
Microsoft BizTalk Server
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