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- 2019/05/13 掲載
準天頂衛星「みちびき」で実現、工場工程間のリアルタイムデータ収集・活用術
IVIシンポジウム2019 -Spring- レポート
PoCに終わらない実活用を目指すIVIの業務シナリオワーキンググループ
IVIの業務シナリオWGは、実証実験(PoC)に終わることなく、その先の実活用を目指した取り組みであることが特長です。
業務シナリオWGでは、製造業の現場レベルの課題に対応するために、「データによる品質改善」「IoTによる予知保全」「匠の技のデジタル化」などのテーマで、IoT時代の製造業の課題と対処のケーススタディや実証実験を"企業を超えて"共有する取り組みを行っています。
2018年度には19の業務シナリオWGが活動を行い、シンポジウムでは以下の4グループに分かれて活動報告が行われました。
1.我々は大量なセンサーとデータに埋もれていくのか? ~データ駆動製造の未来~
2.活人vs省人 ~IoT導入現場で仁義なき戦いが始まる~
3.エコロジーなエコシステムでエコノミー ~環境配慮と高生産性の共存~
4.品質つくりこみ大国ニッポンを取り戻せ ~CPS世界での品質管理~
このうち、最先端の人工衛星技術を活用した実証実験を行ったのが「拡張MESによる工場工程間のリアルタイムデータ収集・活用」WGです。以下では、その内容をご紹介します。
拡張MESによる工場工程間のリアルタイムデータ収集・活用
シンポジウムでは、ファシリテーターである小島プレス工業の大島啓輔 氏が、活動について報告しました。
2015年度~2017年度の3年間は、タブレットや各種センサーからの画像、動画、音声などの情報をデジタル化して、多様なIoT/MESデータを収集・一元管理するとともに、企業間/工場間/工程間で相互に共有できる新しいMES(拡張MES)の取り組みを行ってきました。これにより、生産現場における情報活用力向上という成果が得られました。
一方、蓄積されたIoT/MESデータを、カイゼンや効率化、省力/省人化(人手不足対策)など生産現場に活用する取り組みは進んだものの、経営層向け/顧客(得意先/仕入先)向けの活用には至りませんでした。
これからのMESは、単に実績データを収集するだけの役割から、IoTや高性能センサー、画像/動画などのデジタル化したデータを一元管理して、経営や顧客に新しいサービスを提供する役割へレベルアップしなければなりません。
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