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- 2015/11/10 掲載
トヨタのレクサスが「旅を成功させる」ために行った、驚くべき「顧客体験」
デジタル時代の企業カルチャー変革に必要な4つのステップとは

クラウス・サルミネン氏
1つ目は、「好奇心を持って聞く」こと。いわゆるソーシャル・リスニング(傾聴)は、話す(発信する)ことの4倍の時間が必要といわれる。
「KLMオランダ航空は、ソーシャルメディア上の顧客の声を傾聴し、旅行中に困った、助けを求める声に応えるサービス改善に取り組んでいる。この取り組みによって、ブランドの支持率が上がった」
2つ目は、「コミットと行動」だ。小さな挑戦でよいので、機敏に行動を起こし、試行錯誤を繰り返すことだという。
「スターバックスでは、顧客にメニューやサービス改善のアイデアを出してもらう取り組みを続けている。彼らはソーシャルメディアのファーストフードカテゴリーで、ブランド1位を保っている。大きなイニシアティブを達成するには、長期的に、一貫した改善を図ることが重要だ」
3つ目は「個性を持つ」こと。ソーシャルメディアの発信は、できるだけ個性を発揮することが大事だと説く。
「(クッキー菓子の)オレオは、自分たちの商品にユーモアを加えた情報発信が注目されている。彼らのFacebookページは、実に4100万もの購読者がいる」
4つ目は、「人々を繋げ、文化を育む」ことだ。積極的にコミュニティに入り、コミュニティでどういう役割を果たせるかという視点が大事だ。
「アメリカンエクスプレスは、小規模事業者をターゲットにコミュニティを育む取り組みを行っている。ソーシャルメディアで事業改善のアドバイスを提供し、企業同士で話し合う場を設け、これがセールスリードになっている」
【次ページ】これからの企業にとって「信頼性」は競争優位性になる
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