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- 2015/10/01 掲載
Twitterに聞く、クチコミ拡散の「偶発」を「必然」に変えていく方法(3/3)
中小企業であっても大企業と肩を並べてファンを得られる
──日本でも有名なシャープの公式アカウントなどの人気を考えると、まずは公式アカウントを持つところから始めるべきなのでしょうか。王子田氏:公式アカウントは無料で開設できますし、まずはそこから始めるべきでしょう。今は認知度の低い地方の中小企業であっても、そこからブレイクできる可能性を秘めています。日本では特にその傾向が強いので、ぜひともアカウントを開設していただきたいと思います。
欧米では多くのTwitterユーザーがセレブリティの動向を追いかけているのですが、日本のTwitterユーザーは面白ければ無名な個人ユーザーであってもどんどんリツイートする傾向にあります。
私が個人的に好きな地方企業のアカウントのひとつに森田アルミ工業さん(@moritaalumi)があります。こちらはエクステリア部材や物干しなどのアルミ製品を作っている従業員45名程度の大阪の企業ですが、シャープの公式アカウント(@SHARP_JP)などとの絡みも多く、人気の高いアカウントに成長しました。
このように、今は認知度の低い地方の中小企業であっても、Twitter上であれば大企業と肩を並べてブランドのファンを得られるのです。これは、多くの資本が必要なマスメディア広告では困難なことです。
──資本や規模と関係なく注目してもらえる可能性があっても、担当者のセンスに左右される部分が多いと不安を感じる企業の担当者も多そうです。そうした企業の担当者に向けたアドバイスはありますか?
王子田氏:最初に申し上げた通り、実際に使っている人と使っていない人とではメディアへの認識からして大きく違います。ですから、アドバイスを2つだけ挙げたいと思います。
1つめは、まずは見てみてくださいということ。類似サービスやライバル企業のアカウントを探して、どういうことをやっているのかじっくり観察してみてください。うまくやっているアカウントだったら、やり方を学びましょう。下手だなと思ったら、なぜ下手だと感じたのか考えてみてください。そこからも学べることがあるはずです。
2つめのアドバイスは、やってみてくださいということ。やり始める前はやらない理由がいっぱい出てくると思いますが、とにかく始めてみてください。始めてみれば、もっとよくしたい、他社より人気を得たいと思うようになり、そのためのアイデアも浮かんでくるものです。ですから企業の担当者であっても、ぜひTwitterを見てみて、そして始めてみてほしいと思います。
──本日は貴重なお話をありがとうございました。
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