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- 2015/10/01 掲載
Twitterに聞く、クチコミ拡散の「偶発」を「必然」に変えていく方法
使っている人と使っていない人で大きく違う「Twitterの見方」
王子田氏:ソーシャルメディア活用に消極的な方の多くは、実際にTwitterを使っていらっしゃらない方なのではないかと思います。Twitterをすでに使っていらっしゃる方に「Twitterはどういうツールだと思いますか?」と聞くと、かなり多くの方が「趣味や仕事、生活に必要な情報を収集するツール」と答えます。それに対してTwitterを使ったことのない方に同じ質問をすると「情報を発信するためのツールですよね」と答えるのです。正反対の答ですよね。Twitterというツールやそこに形成されている場に対して、大きな意識のギャップがあるのです。
──では実際にはどのような方々が、どのように使っているのでしょうか。
王子田氏:Twitterの大きな特徴として、ユーザー同士が「インタレスト(興味・関心)」を軸につながっているということが挙げられます。多くのソーシャルメディアは知人や友人など、人のつながりをベースにつながりが広がっています。しかし、Twitterでは同じ趣味や興味を持っている人や、仕事上の興味関心が似通っている人同士がつながって情報交換を行っているのです。
ニールセンの調査によれば、日々そうしたやりとりをスマートフォンでしているユーザーのうち、利用サービスにおけるTwitterの「時間占有率」は2位、学生に限って言えば1位の座を占めています。また、若年層が多い印象をお持ちかもしれませんが、30代以降の方々もかなりの割合を占めています。
日本人の利用者数は公表していないのですが、グローバルではマンスリーアクティブユーザーは3億人。1日に5億ツイートが発信されており、このうち約20%が日本からのツイートです。この20%という数字はユーザー比率よりも高く、日本のTwitterユーザーは他国に比べてアクティブだと言えるでしょう。
これだけのユーザーが、自分の興味関心でつながりながら、さまざまな情報を発信しつつ情報を収集している媒体がTwitterなのです。オンラインでの「炎上」などのリスクを気にする方も依然としていらっしゃいますが、この場に出て行かないことによる機会損失、そのデメリットの方がリスクよりも大きくなっている。そう考える企業の方が増えてきました。
【次ページ】「顕在化していないニーズ」にどう応えていくのか
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