• 2011/07/26 掲載

節電に最も効果的なデスクトップPCは? ビジネス向け「省電力PC」を徹底比較!(2/7)

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チェックポイント(1)
省電力性能A : 消費電力

 まずは節電における最大のポイント、消費電力の比較を行う。電源ユニットの変換効率や概算の消費電力を公開している製品もあるが、測定条件などは各社で異なる。横並びで比較するには、やはり実際の製品を使って実測するしかないだろう。

 最近のPCは負荷によって消費電力が大きく変動するが、ビジネスPCにおいて最も重要なのは「アイドル時の消費電力」だろう。というのも、サーバーなどの特殊用途でもないかぎり、PCが実際に処理している時間よりも、人間が画面(に表示された資料など)を見て考えたり、入力したりしている時間のほうが圧倒的に長く、その間PCは普通に動作しているように見えても、CPUなど主要部品を休ませて待機している。どんなに人間が効率よく動いたとしても、ほとんどの時間はPCはアイドル状態、あるいはそれに近い低負荷状態で稼働しているはずで、室温にも電気代にも、一般的に最も直結するのはアイドル時の消費電力だ。そこで今回は、Electronic Educational Devicesのワットチェッカー「Watts up? PRO」で測定した各機種のアイドル時の消費電力を掲載した。

 結果は、下表の通りだ。ちなみに、マイクロソフトの調べによると、2006年の標準的なWindows XP搭載デスクトップPCのアイドル時消費電力は75Wである。各社が省電力をうたうモデルだけあり、いずれも一般的なデスクトップPCよりはかなり低く抑えられていると言えるだろう。


消費電力の比較表
機種名Optiplex990 USFFMate MEHP Compaq 8200 Elite US/CT Desktop PCESPRIMO D570/BESPRIMO D751/CM91p Eco UltraSmall
アイドル時の消費電力(W)16.619.316.114.621.721.4
採点9891077


 中でも、富士通のESPRIMO D 570/Bが最も低かったが、これはモバイル向けアーキテクチャを採用していることが大きいだろう。それにわずか1.5W差で日本HPのHP Compaq 8200 Elite US/CT Desktop PC、さらに0.5W差でDELLのOptiplex990 USFFが続いている。これらに比べると他の3機種は少し消費電力が高い。いずれもHDDが3.5インチタイプであり、それが影響していると考えられる。

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