なぜDX推進企業ほど「電源」に注目すべきなのか? “高可用性”に必要な環境とは
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進化するソフトウェアやシステム、その影で見落とされがちな「電源」の重要性
いまや業種・業界を問わず、多くの企業がAIやIoTなどのデジタル技術を駆使してビジネスのデジタル化、すなわちDXに取り組んでいる。なかでも、個人情報を取り扱う金融機関や、機密情報の宝庫である製造ラインのデータを処理する工場などは、クラウドではなく自社内にデータセンターやサーバールームを設置して、システムの運用を行っている場合が多い。もちろん、取り組みの中身は企業や組織によって異なるが、多くの場合データセンターの可用性を確保することは最重要課題であり、そのための電源管理は必須である。なぜなら、水害や台風、雷などの自然災害が増え、電力インフラの老朽化が進む現在、電力供給が一時的に止まるリスクは、以前より確実に高まっているからだ。
さらに、誤って電源を切ってしまうなどの運用ミスによる電源遮断のリスクも予想される。そこで多くのデータセンターやサーバールームでは、無停電電源装置(UPS)を導入している。 しかしながら、ここで見落としがちなのがUPSの効率性だ。サーバーをはじめとする近年のIT機器の進歩により、1ラック当たりのサーバー数は集約されるにもかかわらず、電力使用量は変わらないどころか、増加する場合も多い。
このため、DXを進めれば進めるほど必要な電力は増え、そのコスト効率が問題になってくる。ところが現実には、UPSを選定する際、電力効率や長期的な運用効率を考慮する企業はまだ少ない。将来予測される電力量の最大値に対して、若干余裕を持たせた容量にしておけば十分だと考えてしまう場合が多いからだろう。
しかし、本当にそうだろうか。企業のITシステムは24時間365日の稼働を必要とすることが多く、特にデータセンターやサーバールームでは、ミッションクリティカルなシステムが運用されているため、それらのシステムを停止させることはほとんどない。このような長時間かつ長期の運用を考えると、UPSの効率によって、実際の電力使用量やコストは大きく異なってくる。
さらに、サステナビリティや環境負荷軽減の観点からも、電源の効率化によるCO2削減は、あらゆる企業や組織で推進する機運が盛り上がっている。 そうした環境下で企業内でも多くの電力を消費する社内データセンターやサーバールームにおける電力の効率化は、コスト削減と同様に重要な課題になってくるだろう。
では、組織内にデータセンターやサーバールームが必須である企業にとって重要なテーマである可用性と電源の効率化にどのように向き合えばいいのだろうか。
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