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- 2017/09/15 掲載
「部下が気が利かない」のは上司のせいだ
働き方リテラシー
「部下が気が利かない」と嘆く上司たち
一方で、いつの世も、上司の不満とは「うちの若手は自主性が足りない」「もっとボトムアップで自由闊達に提案を持ってきて欲しい」と相場が決まっている。「最近の◯◯は・・・」という言葉がこれに続いたら、もうこれは凡庸の極みであるが、多くの上司が「自分の部下は気が利かない」「指示待ち行動ばかりで困る」と嘆いている。
「気を利かせて、相手を思いやって、付加価値をつける行為」というものは、自発的に行動する限り、やる方も気持ちがいいものである。コストがかかるわけでもない、ちょっとしたことで場を和やかにし、関係性を円滑にする。
この「気が利く/利かない」ということが、接客・サービス業においては「おもてなしの心」ということで、競争力となる。一方で、これが「上司と部下」という関係に持ち込まれると、途端にギクシャクする。よく考えると、不思議な話である。
部下の「気の利かせ方」は「仕事の任せ方」で決まる
この問題において、部下は上司の鑑であり、「部下の自主性が育たない」のは、上司から部下への「仕事の任せ方」に原因がある、ということが筆者の主張である。上司が部下に任せることとは、多くの場合、決められた作業の「実行」である。部下に作業を指示する。進捗をチェックして、なにかあったときの結果責任は上司が負う。これが上司部下における基本的な関係だが、ずっとそのままでは、それこそ「指示待ち」ばかりの「気が利かない人間」になってしまう。
ときに上司は部下の育成のため、「実現手段の検討と決定」も任せることになる。さらには、目標金額、クオリティ、納期などの「ゴールの設定」も任せるよ、というときもある。
この「任せ方のタイプ」によって、部下の「自主性のあり方」、いいかえれば「気の利かせ方」が変わってくるのである。
【次ページ】うまくいかない3つの「任せ方」
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