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- 2016/09/30 掲載
ハーバードも夢じゃない! 世界に通用する一流を育てる3つのポイントと教育ポリシー
廣津留真理氏インタビュー
ハーバード大生を育てる教育ポリシー
――まずは、『世界に通用する一流の育て方 地方公立校から<塾なしで>ハーバードに現役合格』について教えてください。――オリジナルのメソッドでお嬢様を教育なさったとのことですが、ご自身の教育ポリシーは何ですか?
廣津留氏:コンピュータ―学者のアラン・ケイの言葉"The best way to predict the future is to invent it(未来を予測する最良の方法は、それを創ることである)."です。子どもがいれば、誰もが進学や就職など将来が不安になりますが、未来を予測するのは、ビジネスでもやることです。それを家庭でも予測し、子どもの未来を親が子どもと一緒に創造するのです。
ただ、一つ申し上げたいのは、子ども何歳であれ親の所有物ではなく、独立した個人です。したがって、親が子どもにできることは、子どもが自分のやりたいことをして、なりたいものになるために陰から支えることです。娘はハーバードを卒業し、ジュリアードに入学しましたが、大切なのは彼女が「ハーバード」「ジュリアード」に入ったことではなく、「自分の力で行きたい場所に行って、全力でやりたいことをやっている」ということです。そして、彼女がいまそういう状況にあるのは、私の支えがあったにしろ、彼女自身が目標に向かって自分で考えて動いたからにほかなりません。
子どもがやりたいこと、なりたいものに近づくために親がとれる選択肢は大きくいって2つあります。1つ目は、既存の教育を踏襲し、小学生から塾に入れて勉強させ、中高一貫の有名私立中学に入学させ、良い大学に入れること。もう1つは、10年先には状況が変化しているかもしれないため、時代の流れにあった教育を予測して実践する方法です。私は後者を選びました。
廣津留氏:妊娠中に200冊ぐらいの教育関係の本を読破しました。当時すでに日本の大学は元気がなくて、これから先どうなるのかという疑問もありました。それなら、自分で教育してしまったほうが良いと思いました。
世界には190以上もの国があって、日本と同じような方法で入試を実施しているのは、中国と韓国とシンガポールくらいです。ほかの国は、日本とは異なる入試方法です。周りを見ると異なる世界があるわけです。それが分かると自信がつきました。日本に固執する必要はないのです。
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