- 2014/12/16 掲載
ソフトバンク、インドの不動産「ハウジング ドットコム(Housing.com)」に9000万ドル
同社では、今回の取引を含めて、これまでの2年間で総額1億2,100 万米ドル以上の資金調達を実施。今回調達した資金は、インド国内300都市の4千万件以上の物件数を掲載するマップの制作や、物件所有者や代理店事業者が売り出し可能な物件をすぐに同社のサイトで公開できる仕組みの構築などに利用する予定という。
同社は11月25日に、世界で初めてインタラクティブに物件が予約できるプラットフォーム「Slice View」の提供を、タタ子会社のタタ・バリュー・ホームとともに開始。3都市4つの建設予定物件でキャンペーンを実施した。本キャンペーンの5日間で、「Slice View」を通じて半分以上の物件が販売され、総市場価値にして合計50クロール(約9億4千万円)規模の売上を達成した。
ハウジング ドットコムの共同創業者であるアドヴィティヤ・シャルマ氏は、「我々は創業時より、物件探しに数カ月もかけて奮闘している数百万人もの人々が、必要条件と完璧に合致した物件を見つけられるよう手助けするという大きなビジョンを掲げており、利用者に最高の物件探しを体験いただくためのサイト構築に、重点的に取り組んでいます。これまで素晴らしい投資家のパートナーに出会えたことを幸運に思うとともに、社員一同、ソフトバンクとともにビジョンを実現することを楽しみにしています」とコメントしている。
インドの不動産業界では、オンライン上での物件購入や賃貸への規制が少なく、活発化している。今後は15~20%程度伸びるという試算もあり、現在は99acres.com、makaa.com、Magicbricks.comなどの不動産系サイトが乱立している。スタートアップ企業では、ハウジング ドットコムが主に低所得層向けに不動産情報を提供しているのに対し、高級路線を謳うCommonFloorなどもある。
SIMIは、アジアでの投資を強化している。ソフトバンクの孫氏は、インドには今後10年で1兆円を投資すると表明しており、10月から11月にかけてECサイトの「Snapdeal(スナップディール)」やタクシー配車アプリ「OLA(オラ)」に出資している。
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