グラブタクシーは、2012年の創業の企業で、現在マレーシア、フィリピン、タイ、シンガポール、ベトナム、インドネシアの6カ国内17都市において、タクシー配車アプリを提供している。

　現在、数万人のタクシー運転手が利用しており、同社アプリケーションは現在250万件ダウンロードされて、月間ユーザー数は50万人にのぼるという。

　ソフトバンクのバイスチェアマンおよびSIMIのCEOであるニケシュ・アローラ氏は「2年という短期間で、グラブタクシーは東南アジアのモバイルタクシー配車サービス業界において最も有力な事業者となった。これはアンソニーの素晴らしいリーダーシップの証しだ。われわれは、アンソニーが率いる優秀なチームとの協業と、グラブタクシーのさらなる事業拡大を支援していくことを楽しみにしている」と述べている。

　グラブタクシー創設者 兼 CEO であるアンソニー・タン氏は「我々は、本年をソフトバンクからの記録的な出資で締めくくることができ、非常にうれしく思う。同社からの信頼に感謝するとともに、ソフトバンクの知見や経験およびグループ内でのシナジーを、今後のさらなる成長へつなげていく。このたびの出資は、本業界において劇的な変化を起こし、東南アジアにおける交通手段を飛躍的に改善していくというわれわれのミッションの達成を促進させる」との声明を発表している。

　ソフトバンク（SIMI）は、アジアでの投資を強化している。インドには今後10年で1兆円を投資すると表明しており、10月から11月にかけてECサイトの「Snapdeal（スナップディール）」とタクシー配車アプリ「OLA（オラ）」に出資。インドネシアでもECサイトの「Tokopedia（トコペディア）」に出資していた。