- 2014/11/18 掲載
世界IoT市場、2020年に約3倍の3兆400億ドルに拡大 接続数は300億台に
IoT市場のエコシステムの構成要素には、インテリジェントシステム/エッジデバイス、コネクティビティ、プラットフォーム、アナリティクス、アプリケーションがあり、さらに、それらに付随する専門サービス、セキュリティサービスも含まれる。なお、上記の「インテリジェントシステム」についてIDCでは、「高度なオペレーティングシステムを有し、自動的にインターネットに接続され、ネイティブアプリケーション/クラウドアプリケーションを実行し、センサーなどが収集した情報を分析する機能を持つ安全に管理された電子システム」と定義している。
数百億台の接続デバイスを通じて数兆ドルもの収益をもたらすと予測されるIoT市場に対し、さまざまな事業者が取り組みを活発化していることから、IoTは既に単なるバズワードではなくベンダーの将来的な成長を支える上での重要な実ビジネスになりつつあるとIDCは指摘。今後も顧客ニーズを満たすべく、この新しい市場機会に焦点を合わせてさまざまな戦略がベンダーによって打ち出されると見込まれるという。
米国IDC シニアバイスプレジデントのバーノン・ターナー氏は「注力するビジネスの規模や種類に関わらず、世界中のあらゆるベンダーがIoTのもたらす市場機会に注目している。成熟度の観点からは未だ初期段階ではあるものの、IoTは政府、消費者、エンタープライズ分野における、またとないビジネスチャンスとなるであろう」とのコメントを発表している。
世界の地域別のIoT市場の傾向として、他の大陸と比較して国境が細かく分断されていない北米市場では、法 規制や技術標準化のギャップというような阻害要因の影響が少なかったことから、IoT市場の土台を早期に築くことに成功し、短期的には市場をけん引する立場にあるという。
一方で西欧とアジア太平洋地域では、政府の指導やよりオープンな環境を重視する思想が後押しすることにより、IoTデバイスの普及台数が2020年までに北米を上回るとIDCでは予測した。
米国IDC バイスプレジデントのキャリー・マクギルブレイ氏は「IoT市場のエコシステムは特定の限られたプレーヤーが主導的な立場に立って成長させていくべきものではない。パートナーシップ施策、グループ形成、革新的なサービスの創出によって、真に価値のあるIoTソリューションが生み出されるであろう」と述べている。
その他、本調査では以下のようなことも明らかになったという。
- IoT市場において、一連のベンダー、サービスプロバイダー、システムインテグレーターが成功を収めるには、共存し、製品やソリューションを統合する必要がある。
- IoT向けインテリジェントシステム/エッジデバイスの接続数は2020年に約300億台に達する。
- 新興ベンダーはIoT市場に攻勢をかけるべく、戦略的に事業を切り出すことで取り組みを加速させており、それによって大手ベンダーのイノベーションが創出される。
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