- 2025/04/05 掲載
NY市場サマリー(4日)株続落、利回り低下 ドル反発
パウエル議長は4日、ビジネスジャーナリスト向けのイベントで講演し、トランプ大統領の新たな関税措置は「予想以上に大きく」、インフレや成長などへの影響も同様に予想以上となる公算が大きいという見解を示した。
BNPパリバ・アセット・マネジメントのピーター・ブァッサロ氏は、この発言はパウエル議長が関税措置によるインフレへの影響に焦点を当てた、ややタカ派的な反応だと指摘。その上で「米国は関税を賦課する側であり、それが全ての輸入品に適用されるため、米国により大きな影響が及ぼされる可能性が高い」と述べた。
主要通貨に対するドル指数は0.98%高の103となった。
ドル/円は0.58%高の146.92円。
ユーロは0.95%安の1.10947ドルとなった。それでも、ユーロは週間としては3月3日以来の上昇幅を記録した。
オフショア取引でドルは対中国人民元で0.2%高の1ドル=7.2959元となった。3日には、2カ月ぶり高値となる7.3485元まで上昇していた。
豪ドルは中国の対米関税報復の発表を受け、対米ドルで5年ぶりの安値を記録。終盤では、4.42%安の0.60490米ドルとなった。
ニュージーランド(NZ)ドルも3.42%安の0.55960米ドルとなった。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 利回りが低下した。中国が米国の相互関税への対抗措置として追加関税を課すと発表したことが材料となった。ただ、その後発表された雇用統計の内容を受け、低下幅は幾分縮小した。
中国財政省は4日、米国の相互関税への対抗措置として10日から全ての米国製品に34%の追加関税を課すと発表。2日にトランプ米大統領が発表した中国への追加関税と同率を適用した。
これを受け、貿易戦争のエスカレーションを巡る懸念から安全資産の国債に質への逃避買いが入り、利回りは一時、大幅に低下した。
しかし、その後発表された、好調な雇用統計の内容を受け、利回りは低下幅を小幅に縮小した。
米労働省が発表した3月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は22万8000人増加し、エコノミスト予想の13万5000人増を大幅に上回った。失業率は4.2%と前月の4.1%から上昇、予想は4.1%だった。
FRBのパウエル議長はこの日、ビジネスジャーナリスト向けのイベントで講演し、トランプ大統領の新たな関税措置は「予想以上に大きく」、インフレや成長などへの影響も同様に予想以上となる公算が大きいという見解を示した。
パウエル議長の発言中、利回りは不安定な動きとなった。
終盤の取引で、指標となる10年国債利回りは8.3ベーシスポイント(bp)低下の3.972%。週間では約8カ月ぶりの低下幅となる見込み。
2年債利回りは8.3bp低下の3.605%。一時、2022年9月序盤以来の低水準となる3.465%を付けた。週間では約7カ月ぶりの大幅な下げとなる見通し。
2年債と10年債の利回り格差は、32.6bpとなった。
30年債利回りは10.1bp低下の4.383%。一時、4カ月ぶり水準となる4.331%まで低下した。
物価連動国債(TIPS)と通常の国債の利回り差で期待インフレを示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は、5年物が2.383%、10年物が2.168%となった。
LSEGのデータによると、市場が織り込むFRBによる年内の利下げ幅は計91bp。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> トランプ米大統領が発表した相互関税に対する報復措置で貿易戦争が激化するとの懸念から2日連続で急落し、ダウ工業株30種が調整局面に入ったほか、ハイテク株の多いナスダック総合はベアマーケット(弱気相場)入りが確認された。
ダウは前日比2231.07ドル(5.5%)安の3万8314.86ドルで終了。昨年12月4日に付けた終値ベースの最高値(4万5014.04ドル)から調整局面入りしたことが確認された。
ナスダックは5.8%下落して終了。昨年12月16日に付けた終値ベースの最高値(2万0173.89)から22.7%下落し、弱気相場入りしたことが確認された。
2日間の下落率はダウが9.3%、S&P総合500種が10.5%。3指数の2日間の下落は新型コロナウイルスによるパンデミック(世界的大流行)以来の大きさとなった。
こうした中、投資家の不安心理を示す「恐怖指数」として知られるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のVIX指数(ボラティリティー・インデックス).VIXが8カ月ぶりの水準に急上昇。株価下落につながった。
その後、英国、オーストラリア、イタリアの首脳がトランプ氏の関税措置への対応を協議したと伝わったことを受け、米株価は下げ足を速めた。
この日はS&P主要11セクター全てが急落。原油安を受けエネルギー株が最も大きく下げた。
米株式市場に上場する中国株も大きく下落。電子商取引(EC)大手アリババグループ、検索大手の百度(バイドゥ)などの下げが目立った。
中国へのエクスポージャーが大きい米アップルは7.3%安。
米取引所の合算出来高は約267億9000万株で、21年1月27日に記録したこれまでの最多の244億8000万株を上回った。直近20営業日の平均は166億1000万株。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相 場は、続落。中国の対米報復関税を嫌気し、金融市場がパニック的な売りに見舞われる中、換金売りが加速した。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は、前日比86.30ドル (2.76%)安の1オンス=3035.40ドル。週間では2.53%下落し、5週ぶりにマイナスでの越週となった。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、需給の緩みへの警戒感から売りが膨らみ、大幅続落した。米国産標準油種WTIの中心限月5月物の清算値(終値に相当)は前日比4.96ドル(7.41%)安の1バレ ル=61.99ドルと、中心限月の清算値ベースで2021年4月以来約4年ぶりの安値を付けた。週間では10.63%安。6月物は4.82ドル安の61.65ドル。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY終値 146.90/146.93
始値 145.07
高値 147.43
安値 144.56
ユーロ/ドル NY終値 1.0955/1.0957
始値 1.1029
高値 1.1089
安値 1.0925
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 103*13.00 4.4182%
前営業日終値 102*09.50 4.4840%
10年債(指標銘柄) 17時05分 105*01.50 3.9999%
前営業日終値 104*19.00 4.0550%
5年債(指標銘柄) 17時05分 101*10.25 3.7071%
前営業日終値 101*02.75 3.7590%
2年債(指標銘柄) 17時05分 100*14.00 3.6437%
前営業日終値 100*09.13 3.7250%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 38314.86 -2,231.07 -5.50
前営業日終値 40545.93
ナスダック総合 15587.79 -962.82 -5.82
前営業日終値 16550.61
S&P総合500種 5074.08 -322.44 -5.97
前営業日終値 5396.52
COMEX金 6月限 3035.4 ‐86.3
前営業日終値 3121.7
COMEX銀 5月限 2923.0 ‐274.0
前営業日終値 3197.0
北海ブレント 6月限 65.58 ‐4.56
前営業日終値 70.14
米WTI先物 5月限 61.99 ‐4.96
前営業日終値 66.95
CRB商品指数 288.4639 ‐15.0831
前営業日終値 303.5470
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