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- 2014/09/25 掲載
千葉市が「ちばレポ」で実現する、スマホとSalesforce1活用による市民協働のまちづくり
スマートフォンを使い街の課題をレポート
レポートを公開する理由は、市としての対応状況をオープンにするだけではない。レポートの中には公園の設備やごみ対策など、市民の力で解決できる課題もある。自分たちの街の課題を見つけて、自分たちの力で解決できることは解決してもらうことだ。発表会に登壇した千葉市長 熊谷 俊人氏は、「ちばレポ」を開始する経緯について以下のように語る。
「昔ながらのシステムに馴染めない新しい世代が増えて、地域のつながりが希薄化しています。そうした市民を昔ながらのシステムにむりやり押し込めるのではなく、新しい世代が街と関わりやすいシステムを作りだしていく。そうすることで、市民のエネルギーを無駄にしない、スマートなマッチングができる街をめざします」(千葉市長 熊谷 俊人氏)
集められたレポートは各担当課がチェックし、個人情報など公開に不適切なものを除いて専用サイトに掲載する。これにより、市内のどこにどのような不具合があるのか、現在の対応状況がどうなっているのかを、市民が確認できるようになる。レポートの投稿から公開までに要する期間は、休日をのぞいて3日以内を目安にするという。
2013年に実施された実証実験では、レポーターとして参加した市民の多くが、日々の生活の中で自然に「街を良くしたい」という視点を持つことができたと効果を語っている。レポーターを増やすことで、同じように街づくりを自分たちのこととして考える市民が増えることが期待されている。
千葉市内に在住、在勤、在学中であれば誰でもレポーターとして登録できる。千葉市では、今後3年間で5000名のレポーター登録を目指すという。
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