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- 2014/07/01 掲載
ユニバーサルメニューとは何か?情報構造の整理から生まれた子育て応援サイト事例
ユニバーサルメニューを活用して「子育てタウン:ママフレ」を構築
ユニバーサルメニューを端的に言えば、自治体の担当セクションによって見せ方の異なる行政サービス情報の項目(タイトル/概要/対象者など)を整理して構造化し、さらに部品化することで、情報を横並びに比較・検討できるようにした自治体サイト向けの標準メニュー体系のこと。
Webサイトの閲覧者だけでなく、サイトの作り手である自治体側にも、情報の更新や追加をより効率的にできるというメリットをもたらすものだ。
このユニバーサルメニューを採用して構築されたWebサイトが、子育てのための情報提供サイト「子育てタウン:ママフレ」で、いわば自治体のサイトと連携した官民連携型の情報提供プラットフォームだ。現在、神戸市や千葉市、大阪市、福岡市など76の自治体のプロジェクトがMicrosoft Azure上で構築されている。
子育てタウンはなぜ全国的に広がったのか。安井氏は、その理由を3つ挙げた。
1つめは、ユニバーサルメニューという形で、利用者にも分かりやすく、さらにWebサイトを作る自治体の職員にも優しい仕組みを実現したこと。ユニバーサルメニューは、探しやすく、分かりやすく、またサイトの構築が簡単といったメリットを提供してくれるものだ。
2つめは、公的機関が保持するオープンデータを活用して、構造化されたデータ形態を実現したこと。これによって情報はマシンリーダブル(機械可読式。システムが判別しやすいデータ形式)になり、扱いやすさは飛躍的に向上する。
そして3つめが、スマートフォン向けのプラットフォームとしても利用可能なこと。現在のスマートフォンの普及率を考えれば、スマートフォンで子育てタウンを閲覧できることも、利用拡大のための重要な要件だ。
【次ページ】情報の構造化、部品化で利便性向上
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