- 会員限定
- 2023/11/14 掲載
事業成功の絶対条件「コンセプト」とは何か、イノベーションに「不可欠すぎる」ワケ
-
|タグをもっとみる
「コンセプト」とは何か
イノベーション、つまり現状の延長線上にない大きな価値を生み出すためには、「コンセプト」の創造と実現が欠かせません。では、コンセプトとは具体的に何を指すのでしょうか。
ここで言うコンセプトとは、現状の延長線上で考えていては解けない問題に対する、本質的な答えのことを指します。多くの場合、その答えは、現状の思い込みを打破するものとなります。たとえば、なぜ新規事業の成功確率は低いのか、どうすれば技術の壁を突破できるのか。このような問題に対して、こうすれば解けると理路整然と説明できるものがコンセプトに当たります。
では、そんなイノベーションの源泉としてのコンセプトの力を、いくつかの領域ごとに見てみましょう。
コンセプトの有無で事業成長に「大差」がつく?
顧客と自社をつなぐプラットフォーム型の事業を展開するBtoBのメーカーで、同社は計画通りの事業成長ができずにいました。
この事業は、自社製品やサービス以外に、顧客のライフサイクルの中で求められる自社以外の商品も、パートナー企業と協力して提供するビジネスモデルです。
筆者がこの企業の事業成長を阻害していた要因を調べたところ、同社の事業に対するある「思い込み」が原因でした。同社は「プラットフォームで顧客にワンストップサービスを提供し顧客の利便性を高める」ことを軸に、事業成長を目指していました。
一方で、この企業の海外の競合企業は、同様のプラットフォーム型の事業でも成長することができていました。競合企業のコンセプトは、「顧客が求めるあらゆる製品、サービス、データを売り、その利益の一部を自分のものにする。妥当なパートナー企業は自社に取り込む。そして、現在リーチできていない世界の**億人の顧客にリーチする」でした。
競合企業はこのコンセプトに基づき、各国現地法人に数百のパートナー企業の開拓を指示。本社では、パートナー企業の中からM&Aによって自社に取り込む企業のリストが作られ、ネットを通じた未開拓エリアへのチャネル拡大が進んでいたのです。
このように、作り上げる事業やプラットフォームのインフラは類似していても、コンセプトによって、作り上げる事業の範囲や提携するパートナー数、さらにM&Aに対する計画的な実践などの考え方が異なり、両社の成長率には大きな差が生じてしまいました。 【次ページ】事業成長にもコンセプトは「不可欠」
関連コンテンツ
関連コンテンツ
PR
PR
PR
今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。
すべて無料!今日から使える、仕事に役立つ情報満載!
-
ここでしか見られない
2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!
-
完全無料
登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!
-
トレンドを聞いて学ぶ
年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!
-
興味関心のみ厳選
トピック(タグ)をフォローして自動収集!
投稿したコメントを
削除しますか?
あなたの投稿コメント編集
通報
報告が完了しました
必要な会員情報が不足しています。
必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。
-
記事閲覧数の制限なし
-
[お気に入り]ボタンでの記事取り置き
-
タグフォロー
-
おすすめコンテンツの表示
詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!
「」さんのブロックを解除しますか?
ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。
ブロック
さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。
さんをブロックしますか?
ブロック
ブロックが完了しました
ブロック解除
ブロック解除が完了しました