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- 2006/09/20 掲載
【中堅中小IT化】オーダーメイドブラシのサイトが、月400万円を稼ぐようになった理由
共伸技研 営業部 加藤克典氏
加藤克典氏 株式会社共伸技研 営業部 ブラシビレッジWEBマスター |
当然、注文など来るわけがない。しかし同年9月末、ウェブページを見たという京都の事業者から相談に乗ってほしいという連絡が入る。製造工程の中で特殊なブラシを使う必要があるのだが、それを作れる業者を探しているのだという。「よくこんなページを見つけられたものだ」と感心した加藤氏は、インターネットの力を意識し始めた。
2000年の時点でも、インターネット経由で多くの顧客を集めている中小事業者は少なくなかった。彼らのやり方は、自分と何が違うのか。加藤氏は、人気ウェブページを研究したり、事業者のコミュニティに参加して積極的に情報を集めた。すると見えてきたことがある。
まず、情報量の多さ。実績を上げている事業者のページは、とにかく情報が多い。そこで、加藤氏は、ブラシについての技術的な情報を増やすことに専念した。もう1つは、くだけた表現である。得意先を回る時、顧客とコミュニケーションを図るために営業トークを使っているが、それをウェブページにそのまま載せたら面白いのではないか。また、小売りのウェブページを運営しているコミュニティの参加者からは、写真の少なさを指摘された。
こうした工夫は、着実に成果を上げ始めた。2001年の10月くらいまでは、月の売上が10万~20万円程度だったが、11月には50万円を突破し、その後すぐに100万円以上コンスタントに稼ぎ出すようになる。
共伸技研の工場風景。 オーダー品が中心なので、 材料在庫はほとんど持たない。 オーダー品は、1個からでも 受けるという |
その後、知り合いのメーカーが手がけている標準品も取り扱うようになり、情報はますます充実。標準品に関しては、ショッピングカートから手軽に買えるように機能も追加した。カートでの注文自体はまだそれほど多くはないが、標準品を少し加工する特注品の売上が大幅に伸びているという。2004年11月現在、Googleで「ブラシ」を検索すれば、同社のページがトップに表示されるまでになった。
一度同社のウェブページで購入してくれた顧客はリピーターになる率が高い。そこに、検索エンジン経由で訪れた新規顧客が上乗せされるという好循環になってきている。加藤氏は、検索エンジン対策(SEO)は特に何もしていないという。
「基本は、情報をたくさん載せることと、見る人がわかりやすいページにすることです。ページ間リンクの整合性をきちんと取るといったことですね。Googleの登場以降、ネットの世界は変わったと思います。」
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