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- 2013/05/13 掲載
サクセスHD 柴野豪男 社長インタビュー:保育事業で急成長、年商1億時に1000万のIT投資が原動力に
神奈川県内の学習塾事業から撤退し、保育事業へ参入
サクセスHDの中核企業であるサクセスアカデミーはもともと、神奈川県内で学習塾を運営する企業で、現在の保育事業とは無縁の会社であった。学習塾から保育事業に参入することになった経緯について、代表取締役社長の柴野 豪男 氏は次のように振り返る。
「サクセスアカデミーを設立した1984年当時、神奈川県は神奈川方式と呼ばれる特殊な受験方式を採用し、受験の結果だけでなく、中学校1年生から3年生までの成績が重視されていました。このため、教える側にも神奈川県特有の受験経験が求められ、大手の予備校や塾が入ってこられなかったのです。ところが、この制度が変わり、大手が続々と参入をはじめた結果、とても太刀打ちできないということで、学習塾から手を引くことになりました。」
「次に何をするか」と考えていたタイミングで、柴野社長は帰国子女の保護者から、バイリンガルのベビーシッターを探しているという相談を受ける。そして、働く女性にとって、子どもを預かってくれるベビーシッターのようなサービスが不可欠であり、欧米では当たり前の存在であることを知る。これをきっかけに、柴野社長は保育事業への参入を目指すことになる。
しかし、1991年当時、保育事業は株式会社の参入が許可されていなかった。ただし、オフィスや病院などの社内保育所の運営委託は行えたため、事業所内の施設を借りて保育サービスを提供することを決めた。
「保育事業を行うにあたって、まず浮かんだのは激務と言われる看護師さん向けでした。そこで、いろいろな病院に『病院内に保育室を設置して、優秀な看護師を確保しませんか』という内容のダイレクトメールを送ったのです。」
「すると、ある有名病院から『ちょうど検討していた』という返事をいただき、受託保育がスタートすることになりました。ただ、その病院は急性期の患者さんも預かる大病院でしたので、最初から24時間365日の保育サービスを提供する必要がありました。大変でしたが、その経験がいまに生きることになったのです。」
その後、同病院の実績を皮切りに、神奈川県や東京都の病院から契約を獲得、受託保育事業では当時オンリーワン企業として躍進を遂げることになる。
【次ページ】保育事業は時代の運、自分を褒めるとすれば思い切ったIT投資をしたこと
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