ドメインを取得するメリット

　ドメインとは、URLなら「www」の後、メールアドレスなら@の後に続く「.」で区切られた文字列のことで、トップレベルドメインと呼ばれる「co.jp」「com」などの前に来るドメインは登録者が独自の名前を付けられる。ただし早い者勝ちなので、社名や自社の商品・サービス名などにちなんだドメインは、すぐに利用するかどうかは別として、早めに登録しておくのが得策だ。

メールアドレスやURLが格段に覚えやすくなる

　独自ドメインのメリットとして、まず挙げられるのは覚えやすさだろう。「△△△株式会社」なら「△△△.co.jp」、□□□という商品を販売しているなら「□□□.com」といったドメインを使えばすぐに覚えてもらえるし、逆にドメイン名を知らない人でも会社名・商品名から推測することさえできてしまう。もちろん、見栄えのよさも独自ドメインならではだ。

　また、独自ドメインならメールアドレスも自由に設定できる。社員の個別のアドレスは「氏名@△△△.co.jp」、顧客からの問い合わせ先なら「info@△△△.co.jp」などとすれば分かりやすい。ISPを何度変更してもメールアドレスやURLが変わらないというのも好都合だ。

信用度・集客力向上にも 独自ドメインは非常に有効

　個人サイトでも独自ドメインを取得する昨今、企業でありながら独自ドメインを持っていないとなると、IT化の遅れを感じざるをえない。独自ドメインのサイトの多くは、ドメインが表すテーマの看板を背負っているという自負があり、情報が充実しているため訪問者の満足度、信頼度も高い。また、検索エンジンで検索した際、一般に独自ドメインは上位に表示されやすいという特徴もある。つまり独自ドメインには信頼度や集客力、ひいては知名度を高める効果があるというわけだ。



登録作業はわずか数分間 費用は年額1万円以下

　ドメイン登録は「レジストラ」と呼ばれるドメイン登録業者に直接申し込むか、あるいはホスティング業者の代行サービスを利用する。レジストラのサイトを利用する場合、まずは希望のドメイン名が取得可能かどうかを検索し、可能であれば必要事項を入力して代金を支払えば登録完了。オンライン決済ならわずか数分間だ。登録費用はドメインの種類や契約期間にもよるが、いずれにせよ年額1万円もかからない。代行サービスを利用する場合は、別途代行手数料を請求される場合が多い。