記事 金融業界グローバル動向 世界を振り回す「トランプ関税」企業にどう影響?米大手企業12社 幹部たちの見解 世界を振り回す「トランプ関税」企業にどう影響?米大手企業12社 幹部たちの見解 2024/12/25 8 ドナルド・トランプ次期米大統領が提案する大幅な関税引き上げ政策に注目が集まっている。詳細はまだ明らかになっていないが、企業にはどのような影響が出るのだろうか。そして、企業が取り得る対策は何か、米大手企業のトップたちのコメントとともに、考えられる選択肢を解説する。
記事 金融政策・インフレ GAFAを生んだ「源流」はなぜ米国で生まれたのか、カギとなる「ある二面性」とは GAFAを生んだ「源流」はなぜ米国で生まれたのか、カギとなる「ある二面性」とは 2024/12/23 7 AIブームに沸く株式市場ではバブルへの警戒感も顔をのぞかせている。何が起きるか分からないイノベーションの時代にはバブルがつきものだ。これまでのインフォメーション・エコノミーを振り返ると、ニュー・エコノミー論争に沸いた米国でも、ITブームの過熱が株式市場のバブルを生み、それが弾けてIT不況に陥った。当時の動向からは何が読み取れるのか、AI時代を展望する際の手掛かりを探ってみよう。
記事 金融規制・レギュレーション 激論「サステナブル情報開示」、セーフハーバーの導入で企業が溜飲を下げたワケ 激論「サステナブル情報開示」、セーフハーバーの導入で企業が溜飲を下げたワケ 2024/12/23 12 金融庁は2024年年2月、金融審議会に「サステナビリティ情報の開示と保証のあり方に関するワーキング・グループ」を設置、この12月に5回目のWGが開催された。前回の第4回WGに引き続き取り上げられたのが「セーフハーバー」の考え方である。あまりにも開示企業側に厳格な規制が導入された場合、企業側のサステナブル活動自体と開示への取り組みを萎縮させる懸念があるが、どのような議論が交わされたのか? 本稿では現在の開示を取り巻く課題とセーフハーバーの概念について解説する。
記事 金融政策・インフレ 日銀政策金利「まさかの」2%到達が「現実味」を帯びている3つの理由 日銀政策金利「まさかの」2%到達が「現実味」を帯びている3つの理由 2024/12/12 9 2025年度には成長ドライバーとなる個人消費の底堅さが予測され、賃金上昇が続く現状では、日銀がさらなる金融引き締めに動くシナリオも現実味を帯びてきた。市場関係者の予想を超える利上げペースが実現する場合、政策金利は2%に達する可能性もある。本稿では、第一生命経済研究所 経済調査部 主席エコノミスト 藤代 宏一氏が日銀の利上げが家計や企業、そして日本経済全体に与える影響を多角的に分析した。
記事 金融業界グローバル動向 IFRS第18号とは何か?「財務諸表における表示及び開示」の概要と実務への影響を解説 IFRS第18号とは何か?「財務諸表における表示及び開示」の概要と実務への影響を解説 2024/12/04 17 国際会計基準審議会(以下、IASB)は2024年4月に、IFRS第18号「財務諸表における表示及び開示」(以下、IFRS第18号)を公表しました。このIFRS第18号の適用に伴い、企業の経営成績を表す損益計算書の見え方が大きく変わるとともに、経営者が定義した業績指標(Management-defined Performance Measures:MPM)の開示などが求められるようになります。これらの取り組みは、財務諸表利用者への業績報告の改善を目指すものですが、何が期待されているのでしょうか? 本稿では、IFRS第18号の概要と実務について、金融機関への影響を含めて解説します。
記事 金融業界グローバル動向 大統領選トランプ圧勝の「知られざる」理由、ハリス“民主党”の「根本的欠陥」とは 大統領選トランプ圧勝の「知られざる」理由、ハリス“民主党”の「根本的欠陥」とは 2024/12/02 16 最後まで大接戦が予想された2024年大統領選は、予想外のトランプ圧勝で終わった。7激戦州すべてを制し、全米50州とDCのうち32州、選挙人総数537人の過半数を大きく超える312人を獲得した(図1)。なお本連載ではトランプ優勢を予想していた。得票率はほぼ50%に達し、2004年以来「過半数信任」を得る初の共和党大統領となる。支持基盤に加えて民主支持層も広く浸食し、4年前より得票数260万票を伸ばした。議会上院下院も共和党が過半数を制する「トリプルレッド」を達成し、保守派優勢の最高裁とともに、「トランプ2.0」の強力な政治基盤が整った。米国が彼を選んだ理由とは?
記事 金融業界グローバル動向 世界最大級のフィンテックイベントはなぜ盛り上がる? 国家を巻き込んだ「仕掛け」を解説 世界最大級のフィンテックイベントはなぜ盛り上がる? 国家を巻き込んだ「仕掛け」を解説 2024/11/29 13 この11月にシンガポールで開催されたフィンテックフェスティバル(SFF)には、約6万5000人が参加し、生成AI、ブロックチェーン、ESG、規制対応などが議論された。名実ともに世界最大級ともいえるこのイベントに日本からも金融機関やスタートアップが多数参加し、ジャパンパビリオンが盛況を博した。政府が掲げる金融立国や金融都市という政策の観点では、「競争相手」でもあるシンガポールの金融イベントをどうみるべきか? 「SFFで発表された7つのトピック」「フィンテック関連表彰見る世界の潮流」などとともに解説する。
記事 金融規制・レギュレーション 知らなきゃヤバい「シェブロン法理の無効化」とは? 日本の金融機関も重大影響の中身 知らなきゃヤバい「シェブロン法理の無効化」とは? 日本の金融機関も重大影響の中身 2024/11/26 11 過去1万9000件の判決の根拠になった「シェブロン法理」。立法機関である米議会で法律を作る際に決められなかった細かい規則は、現場を知る規制当局に決めさせて運用してもらう──米連邦最高裁判所は1984年にそうした趣旨の「シェブロン法理」を定め、法律の曖昧な部分の解釈を行政に任せてきた。だが2024年6月、連邦最高裁は自ら同法理を否定した。これにより、政府は幅広い政策分野で柔軟に規制を打ち出すことが難しくなる可能性がある。その余波は日本企業を含めた産業界にも大きく及んでいくだろう。そこで本稿では、金融分野に的を絞り、シェブロン法理の無効化がどう影響するのか読み解く。
記事 金融政策・インフレ 日銀「12月に利上げ後、25年に1%到達」、エコノミストが自信を深めるワケ 日銀「12月に利上げ後、25年に1%到達」、エコノミストが自信を深めるワケ 2024/11/22 22 第一生命経済研究所 経済調査部 主席エコノミスト 藤代 宏一氏は、日銀が2024年12月に25ベーシスポイント(新たな政策金利はプラス0.50%)の利上げを決定した後、2025年末までに追加で2回(累積50ベーシスポイント)の利上げを実施し、政策金利が1.0%に達するとの見通しに自信を深めているという。本稿ではその見通しの根拠となる、消費者物価、名目賃金、個人消費、トランプ氏の大統領選勝利がもたらすであろう影響について、藤代氏が解説する。
記事 金融政策・インフレ なぜ日本のITブームは「超短命」だったのか、裏に潜む米国への「悲しき依存」とは なぜ日本のITブームは「超短命」だったのか、裏に潜む米国への「悲しき依存」とは 2024/11/22 16 デジタル化は一貫して2つのフロンティアを切り開いてきた。ICT-enabled BusinessとICT-producing Businessだ。イノベーションの渦中では、新しい雇用を創出する前者のフロンティアがとりわけ重要だ。1990年代に前者の領域で立役者となったアマゾンやグーグルはデジタルプラットフォーマーへと進化し、今や後者に立場を変えてさまざまな新ビジネスの創出環境を提供している。ICT-enabled Businessの重要性は、短命に終わった日本のITブームからの教訓でもある。今回は、AI実装時代も変わらないこのインフォメーション・エコノミーの法則を踏まえて現状を考えてみよう。
記事 金融政策・インフレ ヤバすぎる経済危機に「気付かない」日本人…1人当たりGDPでわかる「衰退国家の惨状」 ヤバすぎる経済危機に「気付かない」日本人…1人当たりGDPでわかる「衰退国家の惨状」 2024/11/18 48 財務省公式SNSへ批判が殺到していると話題になったが、コメントの中には日本経済を憂う声も見られた。1人当たりGDPで見ると、日本はOECD(経済協力開発機構)加盟国の平均より低く、日本はもう先進国とは言えない状況だ。日本経済が急成長した時期と真逆の事態が進行し、いまでは1970年ごろと同じ経済状況になってしまった。特に問題なのは、これに対する危機意識を持っている人がまだ少ないことだ。
記事 金融政策・インフレ 日銀「時間的余裕」発言消滅が意味するものとは?金融政策の行方を探る 日銀「時間的余裕」発言消滅が意味するものとは?金融政策の行方を探る 2024/11/08 24 総選挙での自民党敗北という政治的混乱の最中、日銀は金融政策について現状維持を決めた。利上げに対する逆風は強くなるばかりだが、会見での発言を通じて利上げ継続のメッセージを市場に伝えるなど、苦心の跡がうかがえる。
記事 金融政策・インフレ インフレ悪化は必至か…トランプ&ハリスどちらが当選しても「財政赤字はヤバくなる」 インフレ悪化は必至か…トランプ&ハリスどちらが当選しても「財政赤字はヤバくなる」 2024/11/04 17 11月5日(現地時間)、米大統領選の投開票が行われる。候補者であるトランプ氏もハリス氏も減税策を掲げているが、財政赤字が拡大して、インフレ圧力が高まる可能性が強い。さらに米国の利下げで円高が進み、日本の輸出産業に悪影響が及ぶ可能性もある。
記事 金融業界グローバル動向 好感度高いのに…急失速のハリス、なぜトランプに勝てない?決定的な「物語」の差とは 好感度高いのに…急失速のハリス、なぜトランプに勝てない?決定的な「物語」の差とは 2024/10/31 29 大統領選まで後1週間、トランプとハリスの大接戦が続いている。世論調査では両者の差は誤差範囲だ。しかし過去2回の大統領選で、事前世論調査はトランプ支持を過少評価した。隠れトランプ支持や、低学歴層の投票率読み違いなどが原因という。ハリスは3カ月という短期決戦で、トランプ陣営に1歩及ばない面がいろいろある。実際、「どちらが当選するかの賭け率」(Real Clear Politics)はトランプ優勢になってきた(図)。そこには決定的な「物語」の差があった。支持率だけでは分からない、最終盤の水面下の攻防について、政治マーケティングを専門とする埼玉大学名誉教授 政治学博士 平林 紀子氏が解説する。
記事 金融政策・インフレ 経済再生「しくじりすぎ」の日本、世界の流れに乗るため「改革必須」の2つの領域とは 経済再生「しくじりすぎ」の日本、世界の流れに乗るため「改革必須」の2つの領域とは 2024/10/22 19 デジタル経済の領域で外国企業の対日投資が活発化している。この動きはアベノミクスで不発に終わった第2の矢(機動的な財政政策)と第3の矢(民間投資を喚起する成長戦略)に代わる役割を果たし、経済再生への「大きなひと押し」になる可能性を秘めている。ただし、外部要因に身を委ねていれば自動的に再生できるわけではない。これを機に「失われた30年」を脱して確かな成長軌道に乗るには何が必要か、今回はこの点を考えてみよう。
記事 金融政策・インフレ なぜか衆院選で「議論にならない」7つの重要争点、人気取り政策ばかりの絶望 なぜか衆院選で「議論にならない」7つの重要争点、人気取り政策ばかりの絶望 2024/10/21 28 10月27日に投開票が行われる衆議院議員総選挙に向けて各党が政策を公表しているが、その中身の貧弱さは目を覆わんばかりであり、絶望的なレベルだ。与野党とも財源の裏付けがない人気取り政策が目立つ。その半面で、年金制度改革や賃金引上げなど、国民生活に重要な影響を与える問題が論点とされていない。
記事 金融政策・インフレ 石破総裁誕生で揺れる金融市場、利上げはいつに?2025年の見通し 石破総裁誕生で揺れる金融市場、利上げはいつに?2025年の見通し 2024/10/17 19 総裁就任以前、石破総裁は過度な金融緩和に否定的な見解を示すことが多かったが、総裁就任後に植田総裁と会談した際は日銀の金融政策を支持する姿勢を示した。石破政権の誕生は日銀の金融政策にどういった影響を与えるのだろうか。また日銀の金融政策は為替に依存するようになっている。円安時に利上げを検討し、円高時には抑制するのだろうか。為替の大幅変動があれば、政策に影響を与えそうだ。このような不確実な状況の中、今後の見通しについて、第一生命経済研究所 経済調査部 主席エコノミストの藤代氏が解説した。
記事 金融業界グローバル動向 「ハリス優勢」とはまだ言い難いワケ…ブランド競争に見る、トランプの知られざる強み 「ハリス優勢」とはまだ言い難いワケ…ブランド競争に見る、トランプの知られざる強み 2024/10/02 10 9月10日行われたテレビ討論会後の世論調査では、ハリスがトランプよりわずかにリード。「勝敗賭け率」(Real Clear Politics 9/24時点)は52対46で、勢いに乗るハリスだが、政治マーケティングを専門とする埼玉大学名誉教授 政治学博士 平林 紀子氏は、「大統領選の投票の『決め手』となる『ブランドの強さ』でハリスはトランプに一歩及ばず」と分析。投票まで1カ月余、すでに不在者投票を開始した州もある現在、ハリスの課題、トランプの不動の強み、世論が本当に望むものを「ブランド」の観点から読み解く。
記事 金融政策・インフレ これから「円高」はどれだけ進むのか? 目の前の「総裁選と為替」の関係をやさしく解説 これから「円高」はどれだけ進むのか? 目の前の「総裁選と為替」の関係をやさしく解説 2024/09/27 6 外国為替市場で円高が進んでいる。背景には米国の利下げ予想と日本の金融正常化期待があり、円高に戻せば、これまで国民生活を苦しめてきた物価高も少しは落ち着く可能性がある。一方、円高は景気後退とセットとみなされることが多く、中長期的には懸念材料にもなりえる。日本側の要因は新政権の経済政策に依存しており、当面は不確実性の高い展開が続く。
記事 金融規制・レギュレーション ほぼ強制? ケータイや預金、NISAまで…マイナンバーカードの“義務化”と政府の狙い ほぼ強制? ケータイや預金、NISAまで…マイナンバーカードの“義務化”と政府の狙い 2024/09/20 1 携帯電話契約時の本人確認の方法について、国がマイナンバーカードに一本化する方針を打ち出し、波紋を広げています。預金口座開設やNISA継続利用者の本人確認についてもマイナンバー活用の拡大に向けた議論が進んでいますが、その範囲はどこまで広がるのでしょうか? 本稿では、政府が掲げる「大義」や金融業界での議論、利用者である国民の反応などについて現状をまとめます。
記事 金融政策・インフレ 植田総裁「世界同時株安」の教訓、日銀9月会合は「無風通過」作戦をとる真因 植田総裁「世界同時株安」の教訓、日銀9月会合は「無風通過」作戦をとる真因 2024/09/14 1 日銀による7月31日の追加利上げ後、植田総裁の記者会見がきっかけで世界的な同時株安が起こり市場は大混乱した。その後8月7日には内田副総裁がハト派姿勢を強調し、金融市場の混乱を収束させたものの、植田総裁や高田委員は追加の利上げ方針を明らかにしている。現在日本経済は日銀の見通しに沿って推移しており、個人消費や賃金も堅調に回復しているが、次回の利上げはいつになるのだろうか。そして、2025年の動向はどうなるのか。
記事 金融政策・インフレ TSMCやOpenAIも…活発化する対日投資、経済復活で果たす「ある役割」とは TSMCやOpenAIも…活発化する対日投資、経済復活で果たす「ある役割」とは 2024/09/13 1 AI時代に欠かせない半導体の開発・製造やデータ・センターの建設で外国企業の対日投資が相次いでいる。地政学リスクが高まり、リアルな領域のデジタル化が進む中、日本のポテンシャルを再評価する動きと言える。こうした集中的な投資が「大きなひと押し」となれば、「失われた30年」に陥った日本を「低成長のワナ」から救い出す「ビッグ・プッシュ」になる可能性がある。今回は、開発経済学の概念を援用して、日本経済の現況を考えてみよう。
記事 金融規制・レギュレーション 地域金融は要注目、金融行政方針で示された「本気のインパクト投資」対応要請とは? 地域金融は要注目、金融行政方針で示された「本気のインパクト投資」対応要請とは? 2024/09/12 2 この8月に公開された2024年度の金融行政方針では、金融機関のサステナブル対応が強調されている。特にカーボン・クレジット市場とインパクト投資が推進され、取引ルールやインフラ整備についてページ数が割かれている。ここで注目したいのが、インパクト投資における金融機関の役割についてだ。なぜ金融機関におけるサステナブルが「経営目標」であることが示唆されたのか。金融庁の意図することや、具体的な「目標設定」について解説する。
記事 金融業界グローバル動向 【図解】米大統領選、ハリス対トランプの「対立点」11項目をわかりやすく解説 【図解】米大統領選、ハリス対トランプの「対立点」11項目をわかりやすく解説 2024/09/04 2 7月21日にバイデン大統領が選挙戦を撤退、新たな局面を迎えた米国大統領選挙。1カ月後の8月19日~22日に開催された民主党大会で、副大統領カマラ・ハリス、ミネソタ州知事ティム・ウォルズが、正式に正副大統領候補として指名された。バイデンより20歳若い、初の黒人女性大統領候補の誕生に民主党支持層は活気づき、選挙結果を左右する7つの激戦州の世論調査では、トランプ共和党候補を追い抜く勢いだ。ようやく民主・共和の両党候補と政策綱領が決まり、9月から直接対決の本選挙が始まる。ハリスとトランプの政策、政権の目指す方向はどう違うのか。両者の違いを読み解くポイントを解説する。
記事 金融規制・レギュレーション 2024年の金融行政方針を解説、事業性融資推進が「金融行政の目玉」の理由 2024年の金融行政方針を解説、事業性融資推進が「金融行政の目玉」の理由 2024/09/04 3 この8月30日に公表された令和6年度の金融行政方針は、例年よりも「目玉」が多い。まず、金融機関の経営やリスク管理体制の見直しを強調し、顧客との関係強化を示唆している。また、金融行政方針では新たに金融庁内に「事業性融資推進プロジェクトチーム」を設置することも示されているが、これは何を意図したものなのか? NTTデータ経営研究所の金融政策コンサルティングユニット長 大野 博堂氏が「令和6年度金融行政方針」を3回に分けて詳説する。
記事 金融政策・インフレ 年収320万円で保険料が「6.6万円」高くなる? 負担割合が「不公平すぎる」大問題 年収320万円で保険料が「6.6万円」高くなる? 負担割合が「不公平すぎる」大問題 2024/08/26 全世代型社会保障の考えに基づき、医療保険や介護保険における保険料の自己負担割合が引き上げられている。ここで重要なのは、所得の種類によって負担の大きさに不公平さが生じていることで、たとえば金融資産からの所得では負担が軽くなるのだ。この問題は、決して軽視してはならない問題だ。
記事 金融政策・インフレ 「植田ショック」後の金融政策の行方は?このまま利上げは続くのか? 「植田ショック」後の金融政策の行方は?このまま利上げは続くのか? 2024/08/23 1 7月31日に日銀は政策金利を0.25%へと引き上げると共に、長期国債の買い入れ減額を決定した。その後、日銀の利上げに驚いた投資家が円キャリートレード(低金利の円を調達し株式や高金利通貨で運用する取引)を巻き戻したところに、7月の米雇用統計で失業率が上昇したことで米国の景気後退懸念がにわかに浮上。その後、世界同時株安となった。植田ショックとも言われたこの状況だが、今後の金融政策はどうなるのか?
記事 金融政策・インフレ 円安は本当に「一段落」するのか、円高を阻む為替市場の知られざる「落とし穴」とは 円安は本当に「一段落」するのか、円高を阻む為替市場の知られざる「落とし穴」とは 2024/08/23 日米の金利差は縮小方向の道筋が見えてきた。外国為替市場では過度な円安が一段落し、金利要因の取引では円高圧力(ドルを売って円を買う力学)が作用すると見られる。また、経常収支要因を見ても、対外資産から受け取る利子や配当など「一次所得」の厚みがデジタル赤字など貿易・サービス収支のマイナスを十分補っており、一見すると、この盤石な経常収支の黒字も円高圧力と思える。だが、実はそうとも言い切れない。「一次所得」の半分は円買いに直結しない「再投資」だからだ。今回はこの側面から成熟した債権国の課題を考えてみよう。
記事 金融政策・インフレ 米CPI鈍化で利下げは…? それでも金融大手CEOらが「景気後退はない」と断言のワケ 米CPI鈍化で利下げは…? それでも金融大手CEOらが「景気後退はない」と断言のワケ 2024/08/15 米国CPI(消費者物価指数)が14日発表され、前年同月比の上昇率が市場予想を下回る2.9%に鈍化した。実に3年超ぶりの低水準で、景気後退を指摘する声がさらに加速している。これに加え、(1)重要州で上昇する失業率、(2)消費を抑制するほどの住宅費の高止まり、(3)米GDPの7割を占める消費の失速といったデータにより、連邦準備制度理事会(FRB)による9月の利下げが確実視されている。米国経済の減速という市場の不安心理が強まる一方で、市場関係者の間では「景気後退は予想していない」という見方が優勢なようだ。それはなぜなのか。本稿では、中長期的なファンダメンタルズ悪化のトレンドを読み解く。
記事 金融政策・インフレ 政府は覚悟できてる?日銀「追加利上げ」決定後…日本経済を襲うかもしれない“逆風” 政府は覚悟できてる?日銀「追加利上げ」決定後…日本経済を襲うかもしれない“逆風” 2024/08/13 2 日銀がとうとう追加利上げに踏み切った。当初の目論見通り、継続的な金利引き上げモードにシフトしたわけだが、最大の問題は、利上げを強く要請した政府の側にその自覚がないことである。