記事 金融政策・インフレ 最悪シナリオ超え「トランプ関税」、市場大パニックでも「トランプ氏が動じない」ワケ 最悪シナリオ超え「トランプ関税」、市場大パニックでも「トランプ氏が動じない」ワケ 2025/04/08 10 トランプ大統領が4月3日に相互関税を発表するなど、一連の関税政策で景気後退やスタグフレーション入りが懸念されている。米株式市場では、同日のダウ平均株価が前日終値比1,679ドル安、翌4日にはさらに2,231ドル安で引けるなど反応。米国の名物アナリストもトランプ関税の発表を受けて「想定していた最悪なシナリオよりもさらに悪かった」と指摘する。だが、トランプ大統領が動じる様子はない。むしろ市場の中では、消費が上向き、市場のパニックも収まるという見方もある。この「トランプvs市場」で、最終的に勝つのはどちらだろうか。
記事 金融規制・レギュレーション 金融機関が着手すべき「人的資本経営」、その3つのポイントと開示規則とは? 金融機関が着手すべき「人的資本経営」、その3つのポイントと開示規則とは? 2025/03/17 8 2023年3月期から適用された人的資本経営に関する開示規則により、金融界でも人的資本経営への取り組みが一気に加速している。前回に引き続き、本稿では、企業を取り巻く環境変化に起因する「株主資本経営一辺倒の時代から人的資本経営へ」の流れを俯瞰(ふかん)し、これまでの潮流を整理する。これにより、金融機関が着手すべき「人的資本経営」のポイントと開示規則について解説する。
記事 金融業界グローバル動向 「トランプ再選」で世界はどう動く?1カ月で見えた「2つの脆弱性」 「トランプ再選」で世界はどう動く?1カ月で見えた「2つの脆弱性」 2025/03/04 11 1月20日、トランプ第二次政権が発足し、約1カ月が経過した。憲法が許す大統領権限を最大に利用した「大統領令」の発令件数は初日だけで26本、1カ月で70本を超え、歴代政権やトランプ第一次政権時を大幅に上回るペースだ。内容も、主な選挙公約の6割以上にすでに着手しているとワシントンポストは報じている。優先されるのは、支持基盤向けサービスと、事前の予告どおり政敵への「報復」である。加えて、やりたい放題の大統領権限の最大化、帝王として歴史に名を残すこともこの政権の狙いだ。保守派総動員で準備してきた「トランプ革命」が、反論や対策の猶予がない猛スピードで、いよいよ始まった。しかし、国民の支持には分断や亀裂が目立ち、攻めるトランプ政権の内部でも異なる3つの力学がせめぎあう。これら1カ月の動きを振り返ろう。
記事 金融規制・レギュレーション 金融機関にも不可欠、今さら聞けない「人的資本経営」とは何か 金融機関にも不可欠、今さら聞けない「人的資本経営」とは何か 2025/02/26 12 これまでになく「ヒト」が経営課題として明確に認識されるようになってきたことを念頭に、今回から3回にわたってサスティナブル経営を通じた人材の在り方を考察する。持続的な企業価値の向上を実現するためには何が必要なのか? パーパス経営の要諦と人的資本経営への流れ や自社の営業地盤となる地域を取り巻く課題の評価、従業員の会社への不満や会社に要求する「あるべき姿」の整理について解説する。
記事 金融政策・インフレ 利上げ時代の投資戦略とは?「初心者が知っておくべき」日本市場の株価を読むコツ 利上げ時代の投資戦略とは?「初心者が知っておくべき」日本市場の株価を読むコツ 2025/02/21 7 昨今、日本の長期金利が上昇し、投資家や経済に与える影響が注目されています。しかし、金利上昇が株価に与える影響は一筋縄ではありません。金利が上がれば株価が下がるという単純な方程式は、実際には多くの要因によって左右されます。本稿では、金利の基礎知識から、具体的な投資家の行動パターン、日本独自の経済事情による金利上昇のプラス面まで、投資判断に役立つ情報を第一生命経済研究所 経済調査部 主席エコノミスト 藤代 宏一氏が詳しく解説します。
記事 金融政策・インフレ 盛り上がるAI投資に「過剰な期待」は禁物なワケ、教訓とするべき米国の「あの不況」 盛り上がるAI投資に「過剰な期待」は禁物なワケ、教訓とするべき米国の「あの不況」 2025/01/30 10 2025年もインフォメーション・エコノミーではAIが主役となりそうだ。DeepSeekショックに揺れる株式市場でもAIに関連した半導体企業などに関心が集まっている。株価は将来のキャッシュフローに対する期待で形成されがちだ。だが、将来は常に不確実であり、時として見込み違いに終わることもある。注意が必要なのは、市場参加者が不確実な将来収益を確実なものと思い込み、短期的に過剰な期待を膨らませてしまうことだ。四半世紀前の「日米同時ITブームとIT不況」の一因もそこにあった。当時何が起きていたのか、今回はそのメカニズムを跡付けてみよう。
記事 金融業界グローバル動向 トランプ復活政権「2.0」始動、日本の外交が生き残るための「3つの交渉原則」 トランプ復活政権「2.0」始動、日本の外交が生き残るための「3つの交渉原則」 2025/01/20 11 20日に就任式を迎えるトランプの政権復活に、世界中が戦々恐々としている。極端な言動、予想外の行動、第一期政権以上に鮮明な「米国第一主義」。しかし、彼の政治スタイルを理解するのはそう難しくない。不動産開発や経営者養成大学の運営、メディアビジネスまで多岐に渡るトランプの経営者としての経歴と哲学が、政治手法にもストレートに反映しているからだ。政治を取引とみなすトランプとの交渉術でカギを握る3つの“原則”について、米国政治に詳しい埼玉大学 平林 紀子 名誉教授に解説してもらった。
記事 金融政策・インフレ 日銀「超重要点」は「合格」、1月利上げがわかる3つの注目点 日銀「超重要点」は「合格」、1月利上げがわかる3つの注目点 2025/01/18 7 日銀は1月の金融政策決定会合で利上げを行うのだろうか。氷見野 良三副総裁の講演からは、利上げを判断する際の超重要要素である賃金の上昇や物価見通しの上方修正が利上げを後押しする材料となることが示唆されている。しかし、これが短期的な市場の予測を超え、家計や個人消費にどのような影響を及ぼすのか、依然として議論の余地がある。特に、長期にわたる低金利政策の中で、家計の金利収支がどう改善し、経済全体にどのような波及効果をもたらすのだろうか。本稿では、今後の利上げの行方とその経済的影響について、第一生命経済研究所 経済調査部 主席エコノミスト 藤代 宏一氏が解説する。
記事 金融規制・レギュレーション 金融業「2025年2大トピック」とは? 金融庁やEUが示す「AIへの備え」 金融業「2025年2大トピック」とは? 金融庁やEUが示す「AIへの備え」 2025/01/17 10 2024年は債券価格の急落で金融機関の資金運用部門は多額の評価損を計上した一方、株式市場は新NISAによる新規マネー参入効果で一時4万円を突破する場面も見られた。2025年1月は米国のトランプ大統領が再び就任予定であり、金融市場にトランプ旋風が吹き荒れる可能性も否定できない。本稿では2025年注目のトピックとしてAI対策が必要な「サードパーティリスク対応の深化」と「金利上昇への備え」を取り上げ、考察を加える。
記事 金融業界グローバル動向 世界を振り回す「トランプ関税」企業にどう影響?米大手企業12社 幹部たちの見解 世界を振り回す「トランプ関税」企業にどう影響?米大手企業12社 幹部たちの見解 2024/12/25 8 ドナルド・トランプ次期米大統領が提案する大幅な関税引き上げ政策に注目が集まっている。詳細はまだ明らかになっていないが、企業にはどのような影響が出るのだろうか。そして、企業が取り得る対策は何か、米大手企業のトップたちのコメントとともに、考えられる選択肢を解説する。
記事 金融政策・インフレ GAFAを生んだ「源流」はなぜ米国で生まれたのか、カギとなる「ある二面性」とは GAFAを生んだ「源流」はなぜ米国で生まれたのか、カギとなる「ある二面性」とは 2024/12/23 7 AIブームに沸く株式市場ではバブルへの警戒感も顔をのぞかせている。何が起きるか分からないイノベーションの時代にはバブルがつきものだ。これまでのインフォメーション・エコノミーを振り返ると、ニュー・エコノミー論争に沸いた米国でも、ITブームの過熱が株式市場のバブルを生み、それが弾けてIT不況に陥った。当時の動向からは何が読み取れるのか、AI時代を展望する際の手掛かりを探ってみよう。
記事 金融規制・レギュレーション 激論「サステナブル情報開示」、セーフハーバーの導入で企業が溜飲を下げたワケ 激論「サステナブル情報開示」、セーフハーバーの導入で企業が溜飲を下げたワケ 2024/12/23 12 金融庁は2024年年2月、金融審議会に「サステナビリティ情報の開示と保証のあり方に関するワーキング・グループ」を設置、この12月に5回目のWGが開催された。前回の第4回WGに引き続き取り上げられたのが「セーフハーバー」の考え方である。あまりにも開示企業側に厳格な規制が導入された場合、企業側のサステナブル活動自体と開示への取り組みを萎縮させる懸念があるが、どのような議論が交わされたのか? 本稿では現在の開示を取り巻く課題とセーフハーバーの概念について解説する。
記事 金融政策・インフレ 日銀政策金利「まさかの」2%到達が「現実味」を帯びている3つの理由 日銀政策金利「まさかの」2%到達が「現実味」を帯びている3つの理由 2024/12/12 9 2025年度には成長ドライバーとなる個人消費の底堅さが予測され、賃金上昇が続く現状では、日銀がさらなる金融引き締めに動くシナリオも現実味を帯びてきた。市場関係者の予想を超える利上げペースが実現する場合、政策金利は2%に達する可能性もある。本稿では、第一生命経済研究所 経済調査部 主席エコノミスト 藤代 宏一氏が日銀の利上げが家計や企業、そして日本経済全体に与える影響を多角的に分析した。
記事 金融業界グローバル動向 IFRS第18号とは何か?「財務諸表における表示及び開示」の概要と実務への影響を解説 IFRS第18号とは何か?「財務諸表における表示及び開示」の概要と実務への影響を解説 2024/12/04 18 国際会計基準審議会(以下、IASB)は2024年4月に、IFRS第18号「財務諸表における表示及び開示」(以下、IFRS第18号)を公表しました。このIFRS第18号の適用に伴い、企業の経営成績を表す損益計算書の見え方が大きく変わるとともに、経営者が定義した業績指標(Management-defined Performance Measures:MPM)の開示などが求められるようになります。これらの取り組みは、財務諸表利用者への業績報告の改善を目指すものですが、何が期待されているのでしょうか? 本稿では、IFRS第18号の概要と実務について、金融機関への影響を含めて解説します。
記事 金融業界グローバル動向 大統領選トランプ圧勝の「知られざる」理由、ハリス“民主党”の「根本的欠陥」とは 大統領選トランプ圧勝の「知られざる」理由、ハリス“民主党”の「根本的欠陥」とは 2024/12/02 17 最後まで大接戦が予想された2024年大統領選は、予想外のトランプ圧勝で終わった。7激戦州すべてを制し、全米50州とDCのうち32州、選挙人総数537人の過半数を大きく超える312人を獲得した(図1)。なお本連載ではトランプ優勢を予想していた。得票率はほぼ50%に達し、2004年以来「過半数信任」を得る初の共和党大統領となる。支持基盤に加えて民主支持層も広く浸食し、4年前より得票数260万票を伸ばした。議会上院下院も共和党が過半数を制する「トリプルレッド」を達成し、保守派優勢の最高裁とともに、「トランプ2.0」の強力な政治基盤が整った。米国が彼を選んだ理由とは?
記事 金融業界グローバル動向 世界最大級のフィンテックイベントはなぜ盛り上がる? 国家を巻き込んだ「仕掛け」を解説 世界最大級のフィンテックイベントはなぜ盛り上がる? 国家を巻き込んだ「仕掛け」を解説 2024/11/29 13 この11月にシンガポールで開催されたフィンテックフェスティバル(SFF)には、約6万5000人が参加し、生成AI、ブロックチェーン、ESG、規制対応などが議論された。名実ともに世界最大級ともいえるこのイベントに日本からも金融機関やスタートアップが多数参加し、ジャパンパビリオンが盛況を博した。政府が掲げる金融立国や金融都市という政策の観点では、「競争相手」でもあるシンガポールの金融イベントをどうみるべきか? 「SFFで発表された7つのトピック」「フィンテック関連表彰見る世界の潮流」などとともに解説する。
記事 金融規制・レギュレーション 知らなきゃヤバい「シェブロン法理の無効化」とは? 日本の金融機関も重大影響の中身 知らなきゃヤバい「シェブロン法理の無効化」とは? 日本の金融機関も重大影響の中身 2024/11/26 11 過去1万9000件の判決の根拠になった「シェブロン法理」。立法機関である米議会で法律を作る際に決められなかった細かい規則は、現場を知る規制当局に決めさせて運用してもらう──米連邦最高裁判所は1984年にそうした趣旨の「シェブロン法理」を定め、法律の曖昧な部分の解釈を行政に任せてきた。だが2024年6月、連邦最高裁は自ら同法理を否定した。これにより、政府は幅広い政策分野で柔軟に規制を打ち出すことが難しくなる可能性がある。その余波は日本企業を含めた産業界にも大きく及んでいくだろう。そこで本稿では、金融分野に的を絞り、シェブロン法理の無効化がどう影響するのか読み解く。
記事 金融政策・インフレ 日銀「12月に利上げ後、25年に1%到達」、エコノミストが自信を深めるワケ 日銀「12月に利上げ後、25年に1%到達」、エコノミストが自信を深めるワケ 2024/11/22 22 第一生命経済研究所 経済調査部 主席エコノミスト 藤代 宏一氏は、日銀が2024年12月に25ベーシスポイント(新たな政策金利はプラス0.50%)の利上げを決定した後、2025年末までに追加で2回(累積50ベーシスポイント)の利上げを実施し、政策金利が1.0%に達するとの見通しに自信を深めているという。本稿ではその見通しの根拠となる、消費者物価、名目賃金、個人消費、トランプ氏の大統領選勝利がもたらすであろう影響について、藤代氏が解説する。
記事 金融政策・インフレ なぜ日本のITブームは「超短命」だったのか、裏に潜む米国への「悲しき依存」とは なぜ日本のITブームは「超短命」だったのか、裏に潜む米国への「悲しき依存」とは 2024/11/22 16 デジタル化は一貫して2つのフロンティアを切り開いてきた。ICT-enabled BusinessとICT-producing Businessだ。イノベーションの渦中では、新しい雇用を創出する前者のフロンティアがとりわけ重要だ。1990年代に前者の領域で立役者となったアマゾンやグーグルはデジタルプラットフォーマーへと進化し、今や後者に立場を変えてさまざまな新ビジネスの創出環境を提供している。ICT-enabled Businessの重要性は、短命に終わった日本のITブームからの教訓でもある。今回は、AI実装時代も変わらないこのインフォメーション・エコノミーの法則を踏まえて現状を考えてみよう。
記事 金融政策・インフレ ヤバすぎる経済危機に「気付かない」日本人…1人当たりGDPでわかる「衰退国家の惨状」 ヤバすぎる経済危機に「気付かない」日本人…1人当たりGDPでわかる「衰退国家の惨状」 2024/11/18 49 財務省公式SNSへ批判が殺到していると話題になったが、コメントの中には日本経済を憂う声も見られた。1人当たりGDPで見ると、日本はOECD(経済協力開発機構)加盟国の平均より低く、日本はもう先進国とは言えない状況だ。日本経済が急成長した時期と真逆の事態が進行し、いまでは1970年ごろと同じ経済状況になってしまった。特に問題なのは、これに対する危機意識を持っている人がまだ少ないことだ。
記事 金融政策・インフレ 日銀「時間的余裕」発言消滅が意味するものとは?金融政策の行方を探る 日銀「時間的余裕」発言消滅が意味するものとは?金融政策の行方を探る 2024/11/08 24 総選挙での自民党敗北という政治的混乱の最中、日銀は金融政策について現状維持を決めた。利上げに対する逆風は強くなるばかりだが、会見での発言を通じて利上げ継続のメッセージを市場に伝えるなど、苦心の跡がうかがえる。
記事 金融政策・インフレ インフレ悪化は必至か…トランプ&ハリスどちらが当選しても「財政赤字はヤバくなる」 インフレ悪化は必至か…トランプ&ハリスどちらが当選しても「財政赤字はヤバくなる」 2024/11/04 17 11月5日(現地時間)、米大統領選の投開票が行われる。候補者であるトランプ氏もハリス氏も減税策を掲げているが、財政赤字が拡大して、インフレ圧力が高まる可能性が強い。さらに米国の利下げで円高が進み、日本の輸出産業に悪影響が及ぶ可能性もある。
記事 金融業界グローバル動向 好感度高いのに…急失速のハリス、なぜトランプに勝てない?決定的な「物語」の差とは 好感度高いのに…急失速のハリス、なぜトランプに勝てない?決定的な「物語」の差とは 2024/10/31 29 大統領選まで後1週間、トランプとハリスの大接戦が続いている。世論調査では両者の差は誤差範囲だ。しかし過去2回の大統領選で、事前世論調査はトランプ支持を過少評価した。隠れトランプ支持や、低学歴層の投票率読み違いなどが原因という。ハリスは3カ月という短期決戦で、トランプ陣営に1歩及ばない面がいろいろある。実際、「どちらが当選するかの賭け率」(Real Clear Politics)はトランプ優勢になってきた(図)。そこには決定的な「物語」の差があった。支持率だけでは分からない、最終盤の水面下の攻防について、政治マーケティングを専門とする埼玉大学名誉教授 政治学博士 平林 紀子氏が解説する。
記事 金融政策・インフレ 経済再生「しくじりすぎ」の日本、世界の流れに乗るため「改革必須」の2つの領域とは 経済再生「しくじりすぎ」の日本、世界の流れに乗るため「改革必須」の2つの領域とは 2024/10/22 19 デジタル経済の領域で外国企業の対日投資が活発化している。この動きはアベノミクスで不発に終わった第2の矢(機動的な財政政策)と第3の矢(民間投資を喚起する成長戦略)に代わる役割を果たし、経済再生への「大きなひと押し」になる可能性を秘めている。ただし、外部要因に身を委ねていれば自動的に再生できるわけではない。これを機に「失われた30年」を脱して確かな成長軌道に乗るには何が必要か、今回はこの点を考えてみよう。
記事 金融政策・インフレ なぜか衆院選で「議論にならない」7つの重要争点、人気取り政策ばかりの絶望 なぜか衆院選で「議論にならない」7つの重要争点、人気取り政策ばかりの絶望 2024/10/21 28 10月27日に投開票が行われる衆議院議員総選挙に向けて各党が政策を公表しているが、その中身の貧弱さは目を覆わんばかりであり、絶望的なレベルだ。与野党とも財源の裏付けがない人気取り政策が目立つ。その半面で、年金制度改革や賃金引上げなど、国民生活に重要な影響を与える問題が論点とされていない。
記事 金融政策・インフレ 石破総裁誕生で揺れる金融市場、利上げはいつに?2025年の見通し 石破総裁誕生で揺れる金融市場、利上げはいつに?2025年の見通し 2024/10/17 19 総裁就任以前、石破総裁は過度な金融緩和に否定的な見解を示すことが多かったが、総裁就任後に植田総裁と会談した際は日銀の金融政策を支持する姿勢を示した。石破政権の誕生は日銀の金融政策にどういった影響を与えるのだろうか。また日銀の金融政策は為替に依存するようになっている。円安時に利上げを検討し、円高時には抑制するのだろうか。為替の大幅変動があれば、政策に影響を与えそうだ。このような不確実な状況の中、今後の見通しについて、第一生命経済研究所 経済調査部 主席エコノミストの藤代氏が解説した。
記事 金融業界グローバル動向 「ハリス優勢」とはまだ言い難いワケ…ブランド競争に見る、トランプの知られざる強み 「ハリス優勢」とはまだ言い難いワケ…ブランド競争に見る、トランプの知られざる強み 2024/10/02 10 9月10日行われたテレビ討論会後の世論調査では、ハリスがトランプよりわずかにリード。「勝敗賭け率」(Real Clear Politics 9/24時点)は52対46で、勢いに乗るハリスだが、政治マーケティングを専門とする埼玉大学名誉教授 政治学博士 平林 紀子氏は、「大統領選の投票の『決め手』となる『ブランドの強さ』でハリスはトランプに一歩及ばず」と分析。投票まで1カ月余、すでに不在者投票を開始した州もある現在、ハリスの課題、トランプの不動の強み、世論が本当に望むものを「ブランド」の観点から読み解く。
記事 金融政策・インフレ これから「円高」はどれだけ進むのか? 目の前の「総裁選と為替」の関係をやさしく解説 これから「円高」はどれだけ進むのか? 目の前の「総裁選と為替」の関係をやさしく解説 2024/09/27 6 外国為替市場で円高が進んでいる。背景には米国の利下げ予想と日本の金融正常化期待があり、円高に戻せば、これまで国民生活を苦しめてきた物価高も少しは落ち着く可能性がある。一方、円高は景気後退とセットとみなされることが多く、中長期的には懸念材料にもなりえる。日本側の要因は新政権の経済政策に依存しており、当面は不確実性の高い展開が続く。
記事 金融規制・レギュレーション ほぼ強制? ケータイや預金、NISAまで…マイナンバーカードの“義務化”と政府の狙い ほぼ強制? ケータイや預金、NISAまで…マイナンバーカードの“義務化”と政府の狙い 2024/09/20 1 携帯電話契約時の本人確認の方法について、国がマイナンバーカードに一本化する方針を打ち出し、波紋を広げています。預金口座開設やNISA継続利用者の本人確認についてもマイナンバー活用の拡大に向けた議論が進んでいますが、その範囲はどこまで広がるのでしょうか? 本稿では、政府が掲げる「大義」や金融業界での議論、利用者である国民の反応などについて現状をまとめます。
記事 金融政策・インフレ 植田総裁「世界同時株安」の教訓、日銀9月会合は「無風通過」作戦をとる真因 植田総裁「世界同時株安」の教訓、日銀9月会合は「無風通過」作戦をとる真因 2024/09/14 1 日銀による7月31日の追加利上げ後、植田総裁の記者会見がきっかけで世界的な同時株安が起こり市場は大混乱した。その後8月7日には内田副総裁がハト派姿勢を強調し、金融市場の混乱を収束させたものの、植田総裁や高田委員は追加の利上げ方針を明らかにしている。現在日本経済は日銀の見通しに沿って推移しており、個人消費や賃金も堅調に回復しているが、次回の利上げはいつになるのだろうか。そして、2025年の動向はどうなるのか。