- 会員限定
- 2019/04/17 掲載
世界経済フォーラム(WEF) 須賀千鶴センター長が語る「デジタル経済」の世界トレンド
IVIシンポジウム2019 -Spring- レポート
「第四次産業革命センター」設立の背景
須賀氏は、経済産業省時代に次官・若手プロジェクトをプロジェクトリーダーとして推進し、2017年5月に「不安な個人、立ちすくむ国家~モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか~」の発表へと導いた後、現職に就任されています。本シンポジウムでは、「デジタル経済の動向と日本の立ち位置~ Society5.0の実現に向けて」と題して講演されています。
世界経済フォーラム(WEF)は、毎年1月のダボス会議(スイス東部の保養地ダボスで開催するWEFの年次総会)を主催している団体です。しかし、以前より、時代の最先端を走ってデータを活用し未来を語っていく人たちというのは、ダボス会議のメンバーに入っていないのではないのかという危機感がありました。
そこで、WEFでは革新的な新興企業や有力企業、政府関係者、学者、NGO、技術者などの未来志向のメンバーも集め、イノベーションの社会実装を阻む「ガバナンス・ギャップ」解消のため、2017年3月にサンフランシスコに「第四次産業革命センター」を設立しました。
国によるガバナンス・ギャップが相互のデータ流通を阻害しないために
一般社団法人 世界経済フォーラム 第四次産業革命センターは、WEFが経済産業省などと2018年7月に立ち上げた第四次産業革命センターの世界第1号の拠点であり、日本における次世代政策の検討組織として、経済産業省とのジョイントベンチャー形態で設立しています。今後、世界拠点として、インドには9月に、中国には10月に順次立ち上がっていきます。
第四次産業革命日本センターは、政府機関と企業が連携し、AIやIoTなどが産業構造の変化をもたらす第4次産業革命に関する課題の克服に取り組んでいます。プライバシー保護などのデータ政策、自動走行などのモビリティ、データに基づく精密な医療などのヘルスケアの3つを注力分野に選定。必要な規制や技術活用のあり方を提案しています。
Society5.0の世界へ向けた窓口として、各国の産学官が参画するプロジェクトを通じ、グローバルなルール・政策の枠組み、およびそれを実現するシステムのあり方を自ら積極的に模索・検証し、社会実装につなげるのがこの組織の目的です。
特に、国によるガバナンス・ギャップが相互のデータ流通を阻害しないように、さまざまな国々が、ある範囲の中で動けるようなガイドラインを制定することが重要です。
【次ページ】新たな分散型データガバナンスモデルの必要性
関連コンテンツ
関連コンテンツ
今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。
すべて無料!今日から使える、仕事に役立つ情報満載!
-
ここでしか見られない
2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!
-
完全無料
登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!
-
トレンドを聞いて学ぶ
年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!
-
興味関心のみ厳選
トピック(タグ)をフォローして自動収集!
投稿したコメントを
削除しますか?
あなたの投稿コメント編集
通報
報告が完了しました
必要な会員情報が不足しています。
必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。
-
記事閲覧数の制限なし
-
[お気に入り]ボタンでの記事取り置き
-
タグフォロー
-
おすすめコンテンツの表示
詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!
「」さんのブロックを解除しますか?
ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。
ブロック
さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。
さんをブロックしますか?
ブロック
ブロックが完了しました
ブロック解除
ブロック解除が完了しました