- 会員限定
- 2018/09/28 掲載
チャットを導入すれば「コミュニケーションがうまくいく」と思ったら大間違いだ
ビジネス社会を席巻したビジネスチャットツール
iPhoneが登場し、SMS(ショートメッセージサービス)のUIを初めて見たときは、非常に感動したものだった。やり取りする人の発言が左右に吹き出しで表示され、時系列とともにスクロールされていく画面。あれがまさに、メールが「リアルタイムメッセージ交換ツール」の座をチャットツールに譲った瞬間だったのではないか。
そこからあっという間に、一対一ではなく多対多のコミュニケーションプラットフォームとして、ビジネスチャットツールが普及した。所属組織やトピックごとに簡単にチャンネルを立てることができ、メンバー管理も容易に行える。ハッシュタグを使いこなせば操作性も向上する。
そう考えるとビジネスチャットツールはいいことずくめように見える。しかし、うまい話ばかりというわけにはいかないのだ。
Slack導入でつまづいた筆者の失敗談
ここで筆者の体験談を紹介したい。筆者はプライベートで、子育てをしているパパ同士でバンドを組み、楽曲制作やライブ出演などの活動をしている。しかし、所属している会社もコミュニティも全然違う人間同士、子どもの子育ての真っ最中に集まれる時間は少なく、慢性的にコミュニケーション不足の課題を抱えていた。
少人数でやっている間は、それでもメールでやり取りできていたのだが、ある時期を境に参加メンバーが急増、ライブ出演を控え、ついに収拾のつかない状態に至った。
そこで導入したのがSlackである。日々の業務で手応えも利便性も感じていたので、特に違和感なく導入できると思っていたのが、これが大きな間違いだった。
スマホでもPCでもアクセスでき、24時間いつでも更新できる「常時接続」性は本当に便利だ。前向きで建設的なコミュニケーションができている間であれば、それは間違いなくメリットなのだが、認識違いや不満が発生すると、一転してデメリットになる。
企画を盛り上げ、スピーディにイメージを共有し、リアルに集まる短い時間の大部分を練習に充てたい、という当初の狙いは外れ、士気はさがり、イメージの齟齬が露呈し、リアルに集まる場はオンラインの齟齬を補完する追加の打ち合わせの場になってしまったのだ。
【次ページ】筆者の失敗の原因は?
関連コンテンツ
関連コンテンツ
PR
PR
PR
今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。
すべて無料!今日から使える、仕事に役立つ情報満載!
-
ここでしか見られない
2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!
-
完全無料
登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!
-
トレンドを聞いて学ぶ
年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!
-
興味関心のみ厳選
トピック(タグ)をフォローして自動収集!
投稿したコメントを
削除しますか?
あなたの投稿コメント編集
通報
報告が完了しました
必要な会員情報が不足しています。
必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。
-
記事閲覧数の制限なし
-
[お気に入り]ボタンでの記事取り置き
-
タグフォロー
-
おすすめコンテンツの表示
詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!
「」さんのブロックを解除しますか?
ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。
ブロック
さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。
さんをブロックしますか?
ブロック
ブロックが完了しました
ブロック解除
ブロック解除が完了しました