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- 2023/03/11 掲載
「説明がわかりにくい」ともう言われない、数字を使って具体的に話す「超簡単」な方法
東京ドームの個数でたとえよ
「ビジネスパーソンたるもの、数字に強くなれ」みたいによく言われますよね。たしかに、ミーティング中にいろんな数字をちりばめたわかりやすいプレゼンテーションとか、できたらめちゃくちゃカッコいいですし、ファイナンスに強い人とかデータサイエンティストみたいな人たちの仕事を見ていると、ド文系の私は「なんかよくわからないけどすごい」と無条件で憧れを抱きます。
この無条件の憧れ、私だけではなく多くのビジネスパーソンが持っているある種のコンプレックスです。なので、日々の仕事の中で数字をいい感じに操ることができれば、「この人、優秀!」という視線を集めやすくなるのです。
その「数字をいい感じに操るコツ」こそ、この「東京ドーム法」なのです。
いろんなニュースやドキュメント番組で、「これは東京ドーム25個分の広さです」みたいな但し書きコメント、見ますよね。
個人的には「東京ドーム25個分」と言われてもピンとくるようなこないような感じなのですが、よく知られている例なのでこちらをネーミングに使わせてもらいました。
あえて定義すると、「大きすぎる数字や小さすぎる数字を、イメージしやすい何かで表すことで理解を促進する」という感じでしょうか。実際のビジネスシーンでは、広さ以外にもお金や時間軸について使うことが多くなりそうです。
先日、奥さんと久々に原宿に行ってきたのですが、原宿駅前にはひときわ目立つ建築物「ウィズ原宿(WITH HARAJUKU)」があります。そこの4~7階、9・10階は「ウィズ原宿レジデンス(WITH HARAJUKU RESIDENCE)」という居住スペースで、ふと「いくら払えば住めるんだろうな……」と思ったところ、なんと月額家賃が277万円!でした。
ここで「あそこ、月額家賃277万円だって!」と言っても額が大きすぎてピンときませんが、「ウィズ原宿に半年住む金額と、ロールス・ロイス1台がほぼ同じ金額なんだよ!もし2年住む場合、ロールス・ロイスが4台買えちゃうってことだよ……」と言ったら、「それはヤバい」となりますよね。それにしても、月額300万円弱の家って、どんな人が住むんでしょうね。それこそピンときません。
少しでも「わかりづらさ」を感じたら使う
東京ドーム法、実は非常に実用性が高く、これを使った説明ができると、あなた自身の評価が上がるのはもちろん、チーム全体の生産性が向上し、間違った意思決定を防ぐこともできます。たとえば、「新規で広告予算を月2,000万円分取ってきて、いい感じに運用しよう」という話が降ってきたと想定します。東京ドーム法を使うと、
「月2,000万円って、年収1,200万円の人を20名雇える金額ですけど、本当に今そんな金額を広告に投下すべきでしょうか? そのような大々的な投資をする前に、今のプロセスを精緻に見なおして、サービスのよさを本当に訴求できているか確認したいです」
という形で、生産的なディスカッションにつなげることができます。あまりにも無理な要求を引き受けることを避けるためにも使える便利な「東京ドーム法」、少しでも数字に違和感を覚えたら、ぜひ使ってみてください。
損する説明【次ページ】図解と相性バツグンな「数量比較」
iPhone14、安くても12万円するらしいよ!めっちゃ高くない?
得する説明
iPhone14の値段、12万円らしいんだけど、これってNintendo Switch 3個買える値段なんだよ。
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