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- 2016/05/12 掲載
オリンピックイヤー2020年度にはEC決済サービス市場が15兆円超に、矢野経済研究所
本調査におけるEC決済サービスとは、ECサイト運営事業者と決済サービス提供事業者との間に入り、EC サイト運営事業者において発生する決済業務を代行するサービスをさす。
本調査におけるEC決済サービス市場とは、ECサイト向けの決済サービス提供事業者の取扱高ベースで算出したもの。
2014年度のEC決済サービス市場は前年度比12.2%増の8兆3,138億円と拡大
また、EC市場の伸長に加え、今まで現金決済が主流であった生活関連分野(公共料金や家賃、教育、冠婚葬祭などの費用)における決済サービスの利用が増加しており、2014 年度のEC決済サービス市場(ECサイト向けの決済サービス提供事業者取扱高ベース)は、前年度比12.2%増の8兆3,138 億円まで拡大した。
http://www.yano.co.jp/press/press.php/001265
決済サービスの多様化への対応
近年、注目を集める越境ECによるEC決済サービスの拡大も期待されている。現状、日本のECサイト運営事業者は、越境ECの事業展開に関しては慎重であり、越境ECによるEC決済サービスの規模拡大は限定的であるという見方もある。しかしながら、今後、訪日外国人客が日本滞在中に購入した商品を帰国後に越境ECで購入するなどの消費行動を起こすことは十分にあり得る。ECサイト向けの決済サービス提供事業者は、従来からのクレジットカード決済に加え、クレジットカード情報入力が不要でIDとPWでログインすれば使える ID 決済やキャリア決済を、EC サイト運営事業者への提案ラインナップに加えることで、他の決済サービス提供事業者との差別化に取組んでいる。今後は、海外向けコンテンツ販売のための多通貨決済や、加盟店を支援する後払い決済などを軸としたサービス展開を推進する事業者が増加する、と矢野経済研究所では考える。
【次ページ】EC決済サービス市場規模推移と予測をグラフで確認
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