- 会員限定
- 2014/06/18 掲載
なぜウルトラマン商店街はTポイントを採用したのか?共通ポイント競争 大手から中小へ
Tポイントを商店街へ本格導入開始
3商店街では、2013年9月からTポイント導入の検討を開始。他のポイントサービスなどを検討したこともあったが、多くの人が保持し、集客に有効活用できるメリットなどがあるとみてTポイントの採用に踏み切った。
Tポイント導入の背景として、祖師谷エリアの近隣居住者とTポイントとの親和性の高さが挙げられる。通常のT会員比率の全国平均は38%だが、祖師谷エリアの近隣居住者のT会員比率は約70%と、他地域と比べて高い数値となっている。そのため、商店街では特にカードを発行することなく、サービスを利用してもらうことが可能だ。また、近隣在住者以外の人が商店街に訪れた際、便利に利用してもらえるメリットもあったという。
導入に向けて、まず商店街の加入店舗へのアンケートを実施したが、各店舗の評判も決して悪くはなかったそうだ。また、すでに先行して導入している一部の店舗では販促に有効活用できているケースも出てきているため、「効果が出てくれば参加店舗は多くなる」と見ている。
専用のカードリーダーとタブレット端末をセットで提供
今回、導入店舗には、専用のカードリーダーと7インチのタブレット端末をセットにしたTポイント用端末「T-UNIT3」を設置した。利用客がTカードを提示して買い物をするとTポイントが貯まるほか、クーポンなどのさまざまな特典が得られる仕組みを提供している。3商店街では、「今後は、Yahoo!JAPANが提供するインターネットサービスとの連携も行っていきたい」としている。
なお、「T-UNIT3」には、会員がTポイントを提示した際に会員ランクを表示できる機能を搭載している。店舗は利用客の来店や来店実績をもとに、アプリを通じてイベント情報やクーポン、セール情報などを発信できるのもメリットと言える。
【次ページ】すでに8,000店舗の中小店舗と契約、専用のレジスターも開発
関連コンテンツ
PR
PR
PR