• 2013/03/27 掲載

トヨタ、クルマづくりの新方針「Toyota New Global Architecture」の取り組みを発表

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トヨタ自動車(以下、トヨタ)は27日、商品力の飛躍的向上と原価低減を同時に達成するトヨタの新しいクルマづくりの方針「Toyota New Global Architecture」(以下、TNGA)の具体的な取り組み状況を公表した。
 トヨタは2011年3月に発表したトヨタグローバルビジョンに基づき、2012年4月にTNGAを発表。人間工学やデザインの自由度を追求した新しいプラットフォームを開発するとともに、チーフエンジニアの権限強化や地域ニーズに沿ったクルマづくりに向けた体制改革などを発表していた。

 また、3月6日には、技術ベースで中長期製品戦略を立案する「TNGA企画部」の設置を発表。今回、TNGAの具体的な取り組み状況として、以下の5つを発表した。

1.商品力の向上

クルマを骨格から変え、低フード化、低重心化を実現し、かっこいいデザイン、良好な視界確保、運動性能の向上など、顧客の感性に訴えるクルマとなるよう、次期プラットフォームを開発し、2015年に発売する新型車より順次導入する。

2.グルーピング開発による「もっといいクルマづくり」と開発効率化

 TNGAの開発プロセスでは、まず中長期の商品ラインアップを確定し、それらに搭載するユニットやその配置、ドライビングポジションなどをトヨタの「アーキテクチャー」(クルマづくりの設計思想)として定める。そして、定められた「アーキテクチャー」に基づき、複数車種の同時開発を行う「グルーピング開発」により、部品・ユニットの共用化を進め、20~30%の開発効率向上を目指す。

3.ものづくり改革

 仕入先と調達(部品・ユニットの調達を担当する部門)・生産技術(生産技術を担当する部門)・技術(研究・開発を担当する部門)の各部門が四位一体の活動により、よりつくりやすく、よりシンプルな、部品・ユニットの構造を実現する。

4.グローバル標準への取り組み

 従来はトヨタ専用規格に準じた部品開発であったが、今後は多数の自動車メーカーがグローバルに採用している標準部品も採用できるよう、グローバル標準規格に対応する。

5.TNGAと連動した調達戦略

 調達部門では、「グルーピング開発」による部品・ユニットの共用化に対応し、複数の車種をまとめて、グローバルに、車種・地域・時間をまたいだ「まとめ発注」を実施し、さらなる競争力確保を進めていく。

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