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- 2019/06/17 掲載
約半数が“2年以内に辞めたい”──「ミレニアルの意識調査」デロイトが発表
企業が知りたい“ミレニアル世代の頭の中”
同調査で示されたグローバルのミレニアル世代の特徴は、下記の6点という。
(1)経済的な豊かさと同等に、世界・社会での経験を重視する
ミレニアル世代は、リーマンショックから現在のデジタル化の進展に至るまで、不確実性の時代を人生の中で長く過ごしている。そのためか、自国の経済状況が直近12カ月で「改善する」と考える割合は低く、「現状を維持する」と見込む割合が最も高い。
人生の目標では、従来成功の証しと考えられていた「自宅の購入」(49%)や「子供 / 家庭を持つ」(39%)の回答はそれほど多くなく、「世界を旅する」(57%)、「社会に好影響をもたらす」(46%)といった世界や社会での「経験」から得られる価値に着目する傾向がみられる。
(2)報酬や昇進・成長機会を求め、短期間で離職を考える傾向が強い
離職を考える理由は、「報酬に不満がある」(43%)以外に「昇進機会が十分でない」(35%)や「学習・成長機会がない」(28%)が高く、職場での自己成長につながる「経験」への着目がみられる。
(3)ギグ・エコノミー(注1)の価値を認識し、自らも参加する意欲が高い
グローバルのミレニアル世代のうち、56%が「フルタイムの仕事の代わり」として、また68%が「副業として」ギグ・エコノミーに「参加している」、または「参加を検討する」と回答している。
(4)約7割がデジタル化の進展をポジティブに捉え、5割弱がIndustry 4.0(注2)により就職・転職の難易度が上がると考える
Industry 4.0に際して、45%は就職・転職の難易度が「上がる」と考え、25%は「変わらない」と回答している。
(5)7割がIndustry 4.0に必要なスキル・知識を備えていないと考え、3割がIndustry 4.0の準備主体として最も責任があるのは企業と考える
Industry 4.0に向けた準備について最も責任がある主体は、「企業」と回答した割合が最も大きい結果となった。
(6)約7割が個人データ分析に基づく広告を有用と考えるが、個人データ活用について懸念を持つ
ミレニアル世代の74%が、個人データの活用に対して懸念を示した。
グローバルのZ世代は、ミレニアル世代とほぼ類似
グローバルのZ世代とミレニアル世代は類似する点が多い結果となったが、違いがでたのは「離職」と「ギグ・エコノミー」に関する価値観だった。Z世代は、ミレニアル世代よりも短期間での離職意向が強く、ギグ・エコノミーへの参加意欲は低い傾向にある結果となった。ただ、これはZ世代の相対的な就業経験の少なさが理由として考えられる。
ここまでがグローバルのミレニアル世代とZ世代を対象とした調査結果である。同社では、日本でもミレニアル世代319人、Z世代301人を対象に調査を行った。日本のミレニアル世代にはどのような傾向があるのだろうか。
【次ページ】日本のミレニアル世代の傾向は?企業に求められること
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