- 2014/12/11 掲載
アップルとIBM、IBM MobileFirst for iOS Appsを提供 提携の第一弾
運輸・旅行業向けのPlan Flightでは、航空会社のコストである燃料の課題に対応。このアプリケーションによってパイロットはフライト・スケジュール、運航計画、乗務員名簿を事前に確認し、運行中の課題を地上勤務員に報告し、使用可能な航空燃料についてより多くの情報に基づき判断をすることができるという。
同じく運輸・旅行業向けのPassenger+によって、キャンペーン、予約変更、手荷物情報など、乗務員が機内の利用者に最適なサービス提供を促す。
銀行・金融マーケット向けのAdvise & Growでは、銀行員は店舗内で小規模事業者に対応する際に顧客情報や競合分析を参照し、分析に基づいた洞察を集めて個々の顧客に合わせた提案や、安全な取引が可能。
保険業向けのRetentionでは、エージェントが顧客情報と履歴にアクセスすることができる。これには、分析に基づくリテンション・リスク・スコアのほかスマート・アラート、通知機能、次のステップへの最適な提案、また、電子署名や保険料の徴収などの重要な取引の円滑化を促す機能が提供される。
そのほか、行政向けのCase AdviceやIncident Aware、小売業向けのSales AssistやPick & Pack、通信業向けのExpert Techといったアプリケーション群が利用可能になる。
既にIBMの顧客であるCiti、Air Canada、Sprint、BanorteがIBM MobileFirst for iOSソリューションへの支援を表明しているという。
IBM グローバル・ビジネス・サービス事業のシニア・バイス・プレジデントであるブリジット・ヴァン・クラリンゲン氏は「我々が提供するものは、新しいビジネスの探求を直接目指しています。それは、ビッグデータと個々のお客さまとのつながりが交わるところに生まれる新しい価値を開くスマート・テクノロジーです。我々のコラボレーションは、IBMの業界専門性とエンタープライ・・コンピューティングにおける比類ないポジションとアップルのユーザー・エクスペリエンスと優れた製品設計を結びつけ、新世代のビジネス・プロフェッショナルの能力を高めます」とコメント。
アップルのワールドワイド・プロダクトマーケティング担当上級副社長であるフィリップ・シラー氏は「これは、ビジネスで使用されるiPhoneとiPadにとって大きな一歩であり、企業がわくわくするような新しい方法でiOS端末を仕事に使うことを待ち望んでいます。ビジネスの世界はモバイルに移行しています。アップルとIBMは、世界最高のテクノロジーと最もスマートなデータとアナリティクスを融合させ、企業が業務遂行の方法を再定義できるよう支援します」と述べている。
今回のIBM MobileFirst for iOSは第1弾という位置づけで、今後もさらにアプリケーションが設計・開発される予定という。
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