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- 2014/05/23 掲載
ビジネスの俊敏性とUX(ユーザー体験)を両立させるWebシステム選定のポイント
新連載:ビジネスを加速するUX時代の企業Webシステム
UIがWebブラウザになって仕事の効率が大きく落ちた
修正や機能追加が生じても、サーバプログラムにさえ手を加えればすぐにその結果を反映できる。スピード経営時代に合ったアーキテクチャといえる。
しかしながら、システムを使うユーザーにしてみると、特にクライアント/サーバ型システム時代を知るユーザーにとって、Webブラウザがユーザーインタフェースになったシステムは、たとえばショートカットキーが使えない、入力補助が少ない、そもそも入力すべき場所がわかりにくいなど、使い勝手が低下しているケースが少なくない。
個人で使う場合はそれでも我慢できるかもしれないが、膨大な業務量を抱え、日々細々と入力することが求められるオペレーター業務などでは、業務効率上からも大きな経済的損失を被ってしまう。
クライアント/サーバ型ライクなシステム構築で耳目を集めたRIA
RIAを採用すると、クライアント/サーバ(C/S)型システムのように、グラフィカルなグラフをシステム内でさくさく作成したり、アニメーションを組み込んだり、ファンクションキーに複数の機能を設定して、それを押すことで一度に実行するといったことが可能になる。そのため、実際、RIAに活路を見出して業務システムを改善した企業は数多い。
だが、RIA製品の多くは利便性の高いシステムを実現するため、クライアントプログラムをインストールしなければならない。社内でしか利用しないというなら、なんとか運用することも可能だが、近年は社内利用だけと限定するわけにはいかなくなってしまっている。
現場はもはやRIAだけではすまなくなっている
たとえば、電話が主な顧客チャネルという通販企業A社は、テレコミュニケータの業務効率が業績に直結する。そのため、自社ニーズに合わせたコンタクトセンターシステムをRIAで開発した。これで顧客満足度を重視しながら迅速に通話を完了するWebアプリケーションを完成させたのである。実際、業務効率は向上した。ところが、成長の壁は思わぬ方向からやってきた。
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