- 2014/04/23 掲載
ソフトバンクとGE、企業向けIoT・M2Mソリューション分野で提携 急拡大する市場に一手
M2Mも、従来の意味であるマシン・ツー・マシンに加えて、マン・ツー・マシンの意味を含むようになり、本質的には同じものになりつつあると言えるが、ITU-Tに設置されたIoT-GSIによれば、「Things(モノ)」は物理的なものにとらわれず、バーチャルなもの(コンテンツなど)を含む点がM2Mとの違いだとされている。そのため、「M2MはIoTのサブセット」(城田氏)となる。
ソフトバンクテレコムでは2013年から、企業向けM2Mサービス「SMSP(ソフトバンクM2Mソリューション・プログラム)」を提供しており、センサーネットワークの構築から、通信機器の調達、セキュアなモバイルネットワーク、固定通信ネットワーク、クラウド型データセンター、さらには保守管理やコールセンター業務などのバックエンドサービスまで提供している。
今回の戦略的提携についてGEソフトウェアのCMO(最高マーケティング責任者)のジョン・マギー氏は、「『インダストリアル・インターネット』により、さまざまな業種でビジネスを変革していくというビジョンを両社は共有しています。世界を代表する私たち2社のコラボレーションを通じて、より結びついた『世界』が実現できる」とコメント。
ソフトバンクテレコムの取締役専務執行役員 今井康之氏は「すべての人とモノがつながる前提で、そこから生まれる価値を徹底的に追求します。両社は本協業を通じ、企業に『インダストリアル・インターネット』という新たな価値を提供し、業務の改善や革新はもちろん、新たな価値の創造に一層の貢献をしたい」と述べている。
シード・プランニングの「2014年版 M2M・通信モジュール/サービスの市場展望」によれば、M2Mソリューション市場は2020年には世界で約1,400億ドルの市場規模になると見込まれている。
また、米調査会社のIHSの調査では、2012年に1億1600万回線だったM2Mの回線は、2017年には約3億7500万回線まで増加すると予測されている。また、通信事業者のM2Mによる収入は、2012年には96億ドルだったが、2016年には224億ドルの大幅増になるとされており、世界中の通信事業者が注目している。
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