- 2012/12/19 掲載
スマートフォンの出荷比率が7割超え、出荷台数は2四半期ぶりの1000万台超
特にスマートフォン出荷に関しては、前四半期(4~6月)において60%台であったスマートフォン出荷比率が、72.1%にまで上昇した。
そのスマートフォン端末出荷におけるベンダー別台数シェアでは、「iPhone 5」が市場投入され、アップルが4四半期連続で首位の座を堅持した。第2位には、「ARROWSシリーズ」に加え、らくらくホンの「スマートフォン版」を市場投入した富士通がランクインした。CPUを含む主要部材調達の問題が解消されつつある中、「AQUOSシリーズ」を含めた新製品を積極的に発売しているシャープがトップ3に返り咲いた。また、NTTドコモおよびauKDDI向けの「Xperiaシリーズ」で販売好調を維持しているソニーが第4位になった。

スマートフォンを含む全携帯電話出荷におけるベンダー別台数シェアでは、富士通が、前回第1位のアップルを逆転し、2四半期ぶりに首位の座に就いた。スマートフォンの「ARROWSシリーズ」の販売が堅調であることに加え、高齢者向けにニーズの高い、らくらくホン端末の出荷が好調であったことが、この主要因として挙げられるという。 第3位以下のベンダー順位は、スマートフォン出荷ランクと同様に、シャープ、ソニー、サムスンの順位となった。

今後の見通しに関してIDC Japan PC,携帯端末&クライアントソリューション シニアマーケッ トアナリストの木村 融人氏は「iPhone 5を中心としてスマートフォン需要は引き続き好調を維持する可能性が高い。ただし、『iPhone独り勝ち』の状況がこのまま続けば、国内通信事業者に限らず、端末ベンダーの2013年の戦略に大きな影響を与える可能性が高まる」との声明を発表している。
今回の発表はIDCが発行した「国内携帯電話市場 2012年第3四半期の分析と2012年~2016年の予測」(J12161304)にその詳細が報告されている。
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