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  • 2012/12/21 掲載

【ITビジネスと孫氏の兵法(8)】確実な勝利を手にするために「己を知り彼を知る 」

民主党 藤末健三・フューチャー・デザイン・ラボ 後藤洋平

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徹底的に戦闘行為を避けることを説いておきながら、なぜ孫子は精緻に戦闘行為の戦略立案手法を解いたのか。やはり戦争がさけられなかったからだろう。これもまた、企業経営と同様である。全くライバル企業と争わないで大きなマーケットを得られることはほとんどどない。戦うからには、勝たねばならない。孫子は、「勝利を得るための五つの条件」をあげている。

<原文>
勝を知るに五あり。
 戦うべきと戦うべからざるとを知る者は勝つ。衆寡の用を識る者は勝つ。上下の欲を同じうする者は勝つ。虞を以て不虞を待つ者は勝つ。将の能にして君の御せざる者は勝つ。この五者は勝を知るの道なり。
 故に曰わく、彼れを知りて己を知れば、百戦して殆[あや]うからず。彼れを知らずして己を知れば、一勝一負す。彼れを知らず己を知らざれば、戦う毎[ごと]に必らず殆うし。(3.5)

<対訳>
勝利を予知するのに五つの要点がある。
(一)戦ってよい場合と戦ってはならない場合とを分別している者は勝つ。
(二)大兵力と小兵力それぞれの運用法に精通している者は勝つ。
(三)上下の意思統一に成功している者は勝つ。
(四)計略を仕組んで、それに気づかずにやってくる敵を待ち受ける者は勝つ。
(五)将軍が有能で君主が余計な干渉をしない者は勝つ。
 これら五つの要点こそ、勝利を予知するための方法である。
 したがって、軍事においては、相手の実状も知って自己の実情も知っていれば、百たび戦っても危険な状態にならない。相手の実情を知らずに自己の実状だけを知っていれば、勝ったり負けたりする。相手の実情も知らず自己の実状も知らなければ、戦うたびに必ず危険に陥る。

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