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  • 2012/06/05 掲載

【ITビジネスと孫氏の兵法(1)】なぜ今、孫氏の兵法が必要なのか?

民主党参議院議員 藤末健三 ・フューチャー・デザイン・ラボ 後藤洋平

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私は現在政治家(参議院議員)をさせてもらっているが、「孫子の兵法」を本がぼろぼろになるまで読み返している。読むたびに色々なアイディアがひらめく。選挙は政治家にとっては戦争である。勝てば政治家として国会で自分の思いを実現できるが、負ければ何も残らないどころか社会的にマイナスを背負う(大きな借金を背負うこともある)。大野伴睦という議員は「猿は木から落ちても猿だが、代議士は選挙に落ちればただの人だ」と言ったというが、私は、今の政治家という信頼されない職業に就いた人間はマイナスの評価を背負うことになると考える。当然、戦争であるから「どうしたらいいか?」をとことん考える。そんな時に色々な発想を与えてくれるのが孫子の兵法だ!

知彼知己、勝乃不殆(敵を知り己を知れば、必ず勝利することができる。)

 これを読んだとき、自分の選挙チームや後援者、ライバル候補者(私の参議院全国比例は同じ政党の候補者と票数を争う)の実力を知れば必ず勝利することができると確信した。実際に2回目の選挙においては自分の党内での当選順番は予想から1位しかずれなかった(参議院全国比例は党に入った票数で党への議員数の割り振りが決まり、その後、個人名投票数が多い候補者から当選する仕組み。2010年の選挙で藤末は11位であったが、半年前からの予測は10位。他の候補者の地盤や後援組織なども分析し、当選順位もほとんど予測していた)。

勝兵先勝而後求戦、敗兵先戦而後求勝(勝兵は必ず勝ちて、而る後に戦いを求め、敗兵は先ず戦いて而る後に勝ちを求む。)

 これも名言だ。先に勝っていなければならない。やって見なければ判らないと選挙に打って出る人がいるが、そのような人はまず負けると見ていい。勝ったとしてもそれは運がいいだけで長続きしない。

 選挙も選挙資金をきちんと貯め、体制を作り、計画を作成し、それで何票を取れるかを計算してやらなければならい。それでも色々なことが起きる。私の場合は、選挙の中心となる人が病気で途中離脱したり、予定以上のコストがかかったり当初の計画を大きく変えながら戦ったが、やはり先に勝利が見えていなければ、不慮のことにも対応ができないと痛感した。

 このように政治家として、孫子の兵法は大きな発想の枠組みを与えてくれている。これからは、孫子の兵法を使い、政策を変えていかなければならない。
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