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DX・データ活用で“失敗する”企業の特徴とは
現在、多くの企業がDXに取り組んでいる。ただしその中身は企業によってマチマチで、DXの定義そのものが企業によって異なる。特に問題なのは、「DX=アナログ業務のデジタル化」ととらえている企業が少なくないことだ。DXの目的は「X(変革)」であり、「D(デジタル)」は手段にすぎない。データ&ストーリー LLC代表 柏木 吉基氏は次のように述べる。「『DX化』という言葉があります。これは、アナログ業務をデジタル化して効率化するという意味で使われることが多いです。この言葉が出てきたら、DXの本来の意味や目的を理解していない可能性が高いと思います」(柏木氏)
「データ活用」も同様で、最も重要な「データ分析をする目的」が忘れ去られていることが多い。ただし、一部の企業はこの事実に気づき、目的を明確化する取り組みから真剣に向き合おうとしているという。
「3年ほど前までは社内に蓄積されたデータを活用するために、分析手法や方法論、統計知識などを積み上げようとする企業がほとんどでした。しかし、それは目的がないまま手段だけを求める考え方であり、現実に思ったような成果は得られませんでした。ここ1、2年は、この事実に気づき、目的の設定や仮説を立てるスキルを向上させることに本腰を入れて取り組む企業が増えています」(柏木氏)
こうした先進的な企業はどのような取り組みを進めているのだろうか。そもそも目的とは具体的に何なのか。ここからは、データ活用に必要な手順やスキルなどについて事例と併せて解説する。
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