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- 2024/01/16 掲載
利用者数8万人越え、旅のサブスク「HafH」カブクスタイルの急成長の理由
連載:「北島幸司の航空業界トレンド」
利用者数8万人越え、旅のサブスクHafHとは
同社は、HafHという宿泊施設のサブスクサービスを提供する。同サービスに登録すると、全世界で30カ国、500都市に展開する2000(国内外で約半数ずつ)もの宿泊施設を毎月定額で利用できるのだ。
会員プランは2種類で、ベーシックで2,980円、スタンダードで9,800円だ。コイン制を採用しており、獲得できるコイン数はそれぞれ80と300で、100コインが3,300円相当の価値である。
プラン変更も容易で、休会しても獲得するコインは失われない。一般的なサブスクのように定額を払い続けることなく、長く使うことができるのも特徴の1つだ。筆者は普段は休会しており、取材に出かける時に会員に戻ることにしている。海外でもスムーズな利用ができている。
行き先を完全には決めない旅のスタイルが主流に
2021年夏に同社はJALと提携を開始した。提携に至る前、同社は航空サブスクサービスの実証実験を行った。3万6,000円で3カ月のうちにJALの3つの目的地を往復し、各地で1泊できる破格値のプログラムだった。実証実験では、500名のHafH会員データより集計し、5つの知見を得られたという。
(2)ワーケーション目的が50%。
(3)行き先を完全には決めずに購入した参加者が80%。
(4)参加者の行き先が分散されたことを確認。
(5)予定していなかった地域に出かけた参加者が75%。
コロナ禍が落ち着いた現在では、(2)の回答は現在と差異があるかもしれないが、行き先を完全に決めないことや、予定していなかった地域にでかけることという(3)と(5)に関しては、これまでの旅行の概念を覆しているのではないか。旅の多様化が明確になった。 【次ページ】サービス開発の裏側と今後の展望を聞く
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