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- 2018/05/31 掲載
ハノーバーメッセ2018徹底解説レポ:日本と似ている?小規模高シェア中小企業の課題
連載:第4次産業革命のビジネス実務論
IoTでは相互運用性を高めたオープンなシステムに注目
ハノーバーメッセ2018のメインテーマは「Integrated Industry ─ Connect&Collaborate」。今年は物流とサプライチェーンの展示会である「CeMAT 2018」との共同開催となり、物流を加えることでインダストリー4.0のバリューチェーンが完成することを訴求していました。今年は、各社とも機器・設備や工場がIoTで「つながる」ことを前提としており、クラウド側とエッジ側での処理の分散、特に「エッジ・リッチ」といわれる設備・機器に近い環境で高度な処理を実現する展示が多かった印象です。
また、さまざまなプロトコル対応によりインターオペラビリティ(相互運用性)を高めた「オープン」な形でのシステム結合の実現や、AI、xR(VR/AR/MR)を活用したソリューション、その活用事例などが複数社より提示され、事例もより具体的なものとなっていました。
ロボティクス分野では、産業用ロボットメーカー各社が、人とともに働く協働ロボットやコンシューマー向けのサービスロボット、屋内での自律制御型の自動搬送車(AGV)などの展示を行っていました。
たとえば、「KUKA(クーカ)」では、双腕ロボットが一方の手でグラスを洗浄し、もう一方の手でビール瓶を持ちグラスに注ぐデモを実施。グラスを傾けて、ビールを八分目くらいまで注いだ後、ビール瓶を軽く振って作った泡をのせるというキメ細やかなサービスまで行っていたのは印象的です。
同じように、ABBや川崎重工もロボットのデモを行っており(関連記事)、オムロンはAGVの展示を行っていました。AGVが自由に工程間を動き回り、ワークに必要な工程間を移動しながら製品を完成させていきます。
物流ではサプライチェーンの「デジタル結合」が目を引く
【次ページ】日本からは80社以上が出展。存在感を増す展示も
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