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- 2015/09/18 掲載
Makuake代表が語る、クラウドファンディングの未来は「欲しいモノを作れるかどうか」だ
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約2年間で1000件以上のプロジェクトを実現させた「Makuake」
2014年、全世界におけるクラウドファンディングの市場規模(総調達額)は約2兆円にも及ぶとされる。一方、2011年頃から次々とサービスが誕生している日本においては、2014年度の国内クラウドファンディングの市場規模は約197億円程度と、まだまだ規模は小さい。
サイバーエージェント・クラウドファンディングが運営する「Makuake」は、2013年8月にサービスを開始。他サービスと比べて後発ではあるが、実現したプロジェクトは約2年間で1000件を超え、常時約200ものプロジェクトが進行中と好調である。
クラウドファンディングサービスにはいくつかの区分がある。モノや体験が得られる「購入型」、寄付のみを行う「寄付型」、金利の利回りが得られる「融資型」、利益に応じた配当やキャピタルゲインが得られる「投資型」といったものだ。
日本のクラウドファンディングサービスの多くが、『出資』や『資金調達』といったお金を募る側に重点が置かれており、お金を払う側を意識したものがほとんどない。中山氏は「これはクラウドファンディングが日本であまり普及していない一因」と語る。
「Makuakeのねらいは、ただ『お金を必要とする人が、資金を募って目的を達成する』というだけではない。ヒット商品を生み出すインフラとして機能することで、クラウドファンディング市場全体を拡大していきたいと考えています」
決して最初から順風満帆だったわけではない。中山氏は「サービス開始当初は重大な問題があった」と語る。サービス利用者(出資者、サポーター)に寄り添ったサービスになっていなかったというのだ。
「実際にお金を出すサポーターが、本当に欲しいモノや体験を作っているかどうか。これを見直したことで、Makuakeは急成長しました。コンセプトとして打ち出したのは、『世の中にない新しくて、面白い・ワクワクするものを生み出す場所』ということです」
【次ページ】クラウドファンディングはテストマーケティングの場になる
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