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  • 2013/04/11 掲載

「Amazonガチャ」は何故潰れたか──ブランドへの「タダ乗り」はどこまで許される?

「面白い恋人」は違法なのか

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「Amazonガチャ」とは、Amazonの中からランダムに選ばれた4,500円分の商品が入った福袋を5,000円で買う(差額500円は代引き手数料など)といったサービスだ。しかし、「Amazonの商標権を侵害しているのではないか」などとネット上で「炎上」し、各種ネットメディアでも取り上げられ、開始からわずか5日で閉鎖に追い込まれてしまった。「Amazonガチャ」は何故炎上したのか。「Amazonガチャ」は「Amazon」の商標を、いかなる意味で侵害したのか。他のベンチャーやIT企業などにとっても、今回の事件から学べることは多いだろう。「Amazonガチャ」の仕掛け人、BearTail代表取締役 黒崎 賢一氏のインタビューを交えながら検討していこう。

「Amazonガチャ」は「Amazon」ブランドへのフリーライドを試みた

 そもそも、「Amazonガチャ」を立ち上げたきっかけや動機は何だったのだろうか。筑波大学の学生によるベンチャー「BearTail」の代表取締役、黒崎 賢一氏は次のように語る。

photo
BearTail
President and CEO
黒崎 賢一氏
「『Buypass』というサービスを運営しており、Amazonに対する自動注文のシステムを作ったので、これを利用し、会社のPRになるような新サービスを立ち上げられないか、という動機でした。新サービス自体で儲けようとは思っていなかったのです。そこで『Amazon』に、流行語でもあった『ガチャ』を付けて『Amazonガチャ』とし、インパクトを狙った、という感じです」

 下世話な言い方をすれば、黒崎氏の狙いは、「Amazonのブランドネームにフリーライド(タダ乗り)して話題性を獲得すること」であったと言えそうだ。そして、後述するように、ブランドネームへの「(この意味での)フリーライド」自体は、必ずしも商標法によって禁止されていない、と考えられる。

商標権は「類似」を問題にする

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