矢野経済研究所は12日、2011年度のファッション・インテリア・雑貨のEC市場に関する調査結果を発表した。同調査は、2012年10月から12月にかけて、ブランドホルダー企業やファッションモール運営企業などを対象に、直接面談や電話、e-mailなどによってヒアリング実施したもの。

　調査結果によれば、1．衣類、服飾雑貨、2．靴、3．鞄・袋物・革小物、4．宝飾・時計・アクセサリー、5．インテリア・生活雑貨・家具、6．陶磁器・ガラス器の主要6分野において、小売金額ベースで前年度比121.5％の6,366億円と大幅に拡大した。


　インターネットを介して行われる消費者向けEC（電子商取引）はファッション・インテリア・雑貨市場における販売チャネルの一つとして普及、進展してきている。この背景にはスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末の利用が拡大し、インターネットへの接続が日常的になったことで、消費者が比較的気軽にECサイトへアクセスをするようになったこと、またEC事業者においては商品の品揃えや返品への対応などの顧客サービスを充実させたことなどから、結果としてインターネット購買が活発化したことが挙げられる。