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- 2023/03/29 掲載
知られざる中国メガコンビニの世界、ローソン「1万店舗計画」を阻む強敵とは? 勝算は
日本はセブン・ファミマ・ローソン、中国のコンビニトップ3は?
中国の都市に行くと、日本のコンビニ大手3社「セブン-イレブン」「ファミリーマート」「ローソン」をよく見かける。ロゴや店舗デザインも同じであり、販売されている商品も共通しているものが多く、日本人にとっては利用しやすい。このような印象から、中国でも日系コンビニが浸透していると思っている方が多いが、中国には日系コンビニとは次元の異なる店舗数を構える“メガコンビニ”が複数存在している。中国チェーンストア経営協会が毎年発表している「2021年中国コンビニTOP100」によると、店舗数が最も多いコンビニは「易捷」(イージエ、Easy Joy)で2万8249店。日系コンビニトップのローソン4466店の6倍以上になる。大きいのは店舗規模だけではない。易捷の2022年の売上高は報道によると354億元(約7,000億円)となり、ローソンの104.8億元の3倍以上になる。
さらに、店舗数2位「美宜佳」(メイイージャー)は2万6168店舗、3位「崑崙好客」(クンルンハオカー、uSmile)は2万178店舗とメガコンビニがトップ3を占めている。
なぜ中国のメガコンビニはここまで大きくなれたのか
日系コンビニが大都市のみに展開するのは1つの戦略だが、近年、特にローソンは地方都市への拡大戦略を公表している。日系コンビニが地方に進出すれば、このような全国展開をしているメガコンビニとの競争は避けられない。では、中国のメガコンビニはどのようにして全国展開をし、大きくなれたのか。大きくなるには大きくなるだけの理由がある。 【次ページ】なぜここまで成長できたのか?「発想の転換」がスゴイ拡大戦略
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